プロジェクト報告 A little taste of Home

こんにちは!リトルテイスト班のゆきです!今回は5月開催予定の企画について話し合いました。企画とは、各自が関心のある食のテーマと紹介したい街(地域)を取り上げ、プレゼンを行うというものです。
プレゼンの発表形式もスライドや
ポスターなど様々。食を通じた「繋がり」の構築や地域活性化など、食という手段を用いてこれらをどのようにデザインしていけるかをプレゼンを通して、深めていきます。
再来週の企画実施に向けて引き続き準備を進めていきたいと思います!

5期 ゆき

第5週目(23.05.19)文献ゼミ

第5週目文献ゼミでは、アジェンダ1では「同調圧力」について議論しました。

最初のほうは「同調圧力よくないよね」といった意見から始まったのですが、そもそも「調子を合わせていく」ということは悪いことなのか?というところでいったん立ち止まる。人とうまくやっていくためには、「調子を同じようにあわせていく」のはむしろ必要な戦略ではないか、と。では、問題は、「圧をかける」ことなのか?いや、「圧」が必要な場面ってあるよね。圧がなく全部自由だったら社会として、組織としてそもそも集まらないよね。じゃ、何が問題なのか?それは権「力」を使って圧をかけ/かけられるとういことではないか?というところが議論のポイントとなった。学校の教室で「同調圧力を感じた」という人がいるなら、その圧は同級生たちからの圧でそこには避け難い圧ではないはず。そうであれば、その圧力に抵抗していけるはず。ただ、私たちは、圧力に対して、対抗するということをこれまでほとんど経験してないし、やってきていないから、対抗できるはずの圧なのに、対抗せずに「同調圧力」といって諦めてしまってはいないか。ならば、圧力に対抗できる力をつけていくの大事だよね、という知見が生まれた。対抗する力とは、まさに私たちがやっているようなデザインの力がそれにあたるんじゃないかと言うことも話し合った。ヒト モノ コトのネットワークを作りかえ、圧となる権力を解体していく。一方で、社長と社員、教授と学生といった権力関係がはっきりしている「圧」は、対抗したくてもできないという問題がある。それは、問題となる「圧」。変えたくても変えれない。従うしかない。そういった圧に対して私たちは諦めるしかないのか?いや、きっと何か方法があるよね、という議論で盛り上がりました。パフォーマンスブレイクスルーの本とかが参考になりそう。

後半は社会構成主義の第3章。アートセラピーや関係的リーダーシップの話など、重要なポイントとゼミでの経験をつなげることができてとても有意義でした。

話題提供してくれたゆな、しおり、ありがとう!

第4回目実践ゼミ ABRの事例調査

第5週目の実践ゼミではABRの事例集めをしました。ABRには、分析結果をアートの形で表現するアプローチ、分析そのものをアートの形で行うアプローチ、アートと従来の研究方法を組み合わせて行うミックスメソッドのアプローチがあります。が、小難しいことを考えていると、なかなか事例がつまらないので、アートに関するものなら何でもオッケーで事例を集めることにしました。アートというメディアを使った様々な社会問題解決の事例なんかもたくさんあり、再来週のシェアリングが楽しみです。写真の事例は、インドでのフィールドワークでフォトボイスの手法を使ったARフィールドミュージアムの実践です。

https://www.meiji.ac.jp/nippon/info/2015/6t5h7p00000ihd8u.html

この時一緒に活動したしゅんが先日大学に遊びにきてくれて嬉しかった!

2023年度第4回文献ゼミ「同調圧力」について考える

第5週目文献ゼミでは、アジェンダ1では「同調圧力」について議論しました。最初のほうは「同調圧力よくないよね」といった意見から始まったのですが、そもそも「調子を合わせていく」ということは悪いことなのか?というところでいったん立ち止まる。人とうまくやっていくためには、「調子を同じようにあわせていく」のはむしろ必要な戦略ではないか、と。では、問題は、「圧をかける」ことなのか?いや、「圧」が必要な場面ってあるよね。圧がなく全部自由だったら社会として、組織としてそもそも集まらないよね。じゃ、何が問題なのか?それは権「力」を使って圧をかけ/かけられるとういことではないか?というところが議論のポイントとなった。学校の教室で「同調圧力を感じた」という人がいるなら、その圧は同級生たちからの圧でそこには避け難い圧ではないはず。そうであれば、その圧力に抵抗していけるはず。ただ、私たちは、圧力に対して、対抗するということをこれまでほとんど経験してないし、やってきていないから、対抗できるはずの圧なのに、対抗せずに「同調圧力」といって諦めてしまってはいないか。ならば、圧力に対抗できる力をつけていくの大事だよね、という知見が生まれた。一方で、社長と社員、教授と学生といった権力関係がはっきりしている「圧」は、対抗したくてもできないという問題がある。それは、問題となる「圧」。変えたくても変えれない。従うしかない。そういった圧に対して私たちは諦めるしかないのか?いや、きっと何か方法があるよね、という議論で盛り上がりました。パフォーマンスブレイクスルーの本とかが参考になりそう。

後半は社会構成主義の第3章。アートセラピーや関係的リーダーシップの話など、重要なポイントとゼミでの経験をつなげることができてとても有意義でした。

話題提供してくれたゆな、しおり、ありがとう!

2023年度第3回実践ゼミ

第3回目の実践ゼミでは、実際にABRを体験しました。テーマは自己理解・他者理解です。前半は「ビジュアルアート」を活用した活動後半は「ナラティブ/文学のジャンル」を活用した活動です。

短い時間で2つのジャンルでの活動をしたので、キツキツでしたが(本当ならひとつ1時間ずつくらい使いたかった!)目的は、アートを使うことでどんな探究(研究)ができるのか見つけていくことだったので、そこは抑えれたかな!と思います。

全体振り返りでは、次の点について振り返りをしました。
・アートだからこそ見ることができる側面は何?(アンケートやインタビューでは見えないものでアートだからこそ見えてきたことは)
・アートの力ってどういうものだと思った?
・アートの力が発揮できる研究って何?
・アートを使った自己理解、他者理解は楽しかった?なぜ?

最後の振り返りでは、次のような意見がでてきました。
○言葉で「説明」する時は、相手にわかるように完成させて、明確に伝えなければと思ってしまうけれど、アートを使うことで「まだ言葉になっていないふわっとしたイメージ」でも表現ができる。そして、表現したことで、伝える人、見る人で一緒にその言葉づくりができるのもいいと思った。
○表現したことがきっかけで、意識していなかったところに目を向けれるようになった。たとえば、一筆書きのワークで、自分の1年の抱負を二重の星で表現したななみに、「なぜ二重にしたのか」と聞いたところ、本人も想像もしていなかった自分の気持ちや考えや生まれてきた。表現から意味が生まれる体験をした。アートが自己や他者を理解する「枠」を広げる可能性があることがわかった。それは自分では作れなかった「枠」で対話をする中で生まれてきた「枠」だった。枠によって自己理解、他者理解の可能性を広げることができた。
○見えない部分に目を向けることができた。メタファやビジュアルにする「プロセス」でその人のことをより深くしれた。たとえば、「自分は完璧主義だ」という言葉を聞いた時その完璧さが、傷ひとつない鏡のようなのか、ときいたら、そうではなくて、、という会話になった。普段使っている言葉もメタファに置き換えることで、その人のこれまで見えなかったところに目を向けることができた。波乱万丈という言葉でも、人によってそのイメージが違ってくるので「ハリケーンのよう」という言葉を使うことで、自分がもつ波乱万丈のイメージも共有でき、波乱万丈という言葉以上に、イメージと共感を喚起することができた。
○「ゾロのような人生」と聞いた時に、え?どういうこと?と好奇心を持って相手のことを知りたい、と思った。単なる情報交換ではなく、相手のことを知りたい、と思わせる入口になった。
といった意見がでました。もっともっといろんな経験と言葉がうまれたように思うので、それはゼミの振り返りでシェアしていきたいと思います。

また、今日やったワークで、実際に自分の人生の物語を詩や小説のように書いてみる、ということも来週までにやってみるので、どんな作品がでてくるか楽しみです。

2023年度第3回文献ゼミ

第3回目の文献ゼミでは、前半はモチベーションについて、後半は社会構成主義の観点から社会的に構築されたカテゴリーについて議論をしました。

モチベーションに関する議論では、モチベーションに関する心理学的知見について議論をしてきたのだけれど、そもそもモチベーションを「もの」として対象化することで何が見えて、何が見えなくなっているのかについて議論しました。

モヒベーションがある、ない、高い、低い、など、まるで「もの」のように扱う。「もの」のように捉えるということは、それはコントロールができるということになる。コントロールができるという発想があるから「モチベーションを上げるための方法」「モチベーションが低いときはどうしたらいいのか」という問いが生まれる。

しかし、モチベーションは人によって与えられたり、あげたりできるものなのか?という問いを持った。自分達の経験を事例としながら分析してみても、モチベーションが下がったり上がったりするのは、環境要因と密接に関わっている。つまり、モチベーションは社会的に構築されるものとして捉えられる。そう考えると、環境をどうデザインするかという発想になってくる。

「自分のモチベーションの低さを環境のせいにするな」と中学(高校)の時に言われたことがある、という話も興味深かかった。モチベーションが環境と密接に関連してるなら、やる気がないのは環境のせいだ、という考えになる。しかしそうじゃない。その意図は「誰かが作った環境に対して、モチベーションが湧かないと文句や言い訳をするのではなく、その環境を自分でつくれ」ではないかと。自分がやる気がないなと思ったら、どうやってそれを発生できるのか自分で環境をデザインできるようになる、それがとても大切なことだね、という気づきもありました。

アジェンダ2では、社会構成主義の2章を読みました。テーマは社会的に構築したカテゴリーとその再構築についてです。私たちの日常はさまざまなカテゴリーで溢れています。カテゴリーは私たちのコミュニケーションを円滑する上で必要不可欠なものですが、一方で、そのカテゴリーによって見落とされるものがたくさんあります。

たとえば、不登校というカテゴリーは、医者、保護者、学校などにとって、その対応において便利なカテゴリーであるけれど、当事者が置き去りにされる可能性もあります。不登校というカテゴリーに入れられることで、不登校となる多様で複雑な状況や要因について見えなくなってしまうという問題が指摘されました。一方で、カテゴリーがあることで、自己理解や他者理解が進むという話もありました。自分はなぜみんなができることができないのか?と悩んでいる人は、自分がADHDやASDの特性があることがわかることで「だからそうなのか」と受け入れ、必要な支援をしてもらえるようになる、ということもありました。カテゴリーがあることで、支援を得やすい、わかってもらえる、という利点がある一方、カテゴリーによって生じる差別、偏見、不理解などの問題もあるということを中心に議論しました。

社会で「こうすべき」「あるべき」をつくることば、ラベル、言説に対してどう向き合っていくのか、関わっていくのかを考えるよてもよい会話となりました。

 

23.4.29 アイード

イスラム教徒のラマダン明けのアイードをゼミで祝いました。
ゼミとつながりのある友人(バングラディシュやトルコ)からも参加してもらえました。

2023.4.29 ラマダン明けを祝うアイード

4月29日は、ラダマン明けのアイードをしました。ジウンとジウン妹が韓国料理を、しょう先生たちが中国料理を、Lipuくんがバングラ料理を、そして、ラーマがシリア料理を作ってくれました。さらにお茶の先生のみゆきさんも参加してくれ、急遽茶道体験も!岸ゼミ1期生がオンラインで協働学習していたトルコガジアンテップの当時大学生だったフェルハットもきてくれ、数年振りの再会でした。3期生しゅんも準備だけ手伝ってくれたり、ほんとみんなの力が合わさってつくれた最高の時間でした✨

今日の楽しい5時間を10分でダイジェスト!
こちらから視聴いただけます✨
https://youtu.be/2ItvAcO9ylM

お茶の先生もアイードに参加くださったのですが、急遽、茶道を経験できる場を設けてくれました。区民センターに茶室があったので、料理つくるのと並行でお茶会。めちゃくちゃ贅沢な時間となりました。みゆきさん、ありがとうございます!


きょうは、3期生しゅんが遊びに来てくれました。ゼミでの実践や理論が、卒業後も直結でつながっているというのを聞いて嬉しいし、さらにしゅんがやっていることがゼミでも共有してほしいくらいすごく面白いことなので、これからまたなんか一緒にやりたい!!とワクワクが増えました!しゅん、今日の妄想トーク現実にしような!

しっかりもの」チーム(一部)。このメンバーだと何に挑戦しても、楽しみしかない(不安がない!)

2022年度 第2回文献ゼミ

第2回目文献ゼミではヌスバウムの文献で議論しました。理系と文系でわけて対立させて議論するとあまり意味がないので、科学的に考えること、アート的に考えること、の観点から会話をしました。そうすると、文系だといわれている国日の学生たちも実は、考え方はとても科学的、合理的考え方をしているよね、という発見。まさにヌスバウムがいいたかったことは、理系がどうたら人文学がどうたら、というのではなく、考え方の癖や知識に対するアプローチ(哲学的認識論)だというところに着地。そして、ヌスバウムがいう「省察の能力」とは何を意味しているのか、省察といってもどういう省察のことを示しているのか、というところを議論しました。アートベース研究とも深く関連するところなのでめちゃくちゃおもしろい会話が展開されました。

2023年度 第2回実践ゼミ

導入では「うちの猫知りませんか?」を実践しました。
このインプロは、とても「つまらない」ものにもなるし、とても「おもしろいもの」にすることもできます。参加者の動きによって、場を変化させていけるそんなインプロワークです。
振り返りを通して生まれてきた言葉は、
・自分から動くことで楽しめるし、楽しむために動こうとできた。
・リスクを冒すことも不安で安全な範囲で動こうとした。
・一方で、リスクを楽しむこともできた。
・誰かと交代する時になかなか目が合わなくて交代できなかった。
・積極的に目をあわせて交代することで参加できた。
・相手が目を合わせてくれることで、動けた。
・目が合わせやすい人と、合わせにくい人がいた。元々の関係性もあるけれど、目をあわせることで新たな関係構築にもなる。
・失敗を笑えるのがいい。うまくできないとやりたくなくなるので、鬼になってもいいや!という気持ちになれると参加しやすい。
・自分から動くのは難しくても、相手が目を合わせてくれることで、動いてみようという気持ちになる。動いてみれた。
・鬼をしてみて、猫を探しながら、隙間を見つけるのは難しかった。が、鬼の進め方によって周りの動きがかわったので、やりかたによっては、鬼の動きによって周りの動きをつくれる面白さもある。
など意見がでました。その後小さなグループで経験のシェアリングをしました。
苦手、楽しい、得意、しんどい、つまんない、笑える、などいろんな感情を経験できたなら、それは「自分らしい」感情であり、その感情や経験を通して言葉にしていくことが、「自分なりのことば」になります。自分の「感覚」にもっと光をあててそこから言葉や発見を生み出していきましょう。

後半は、しおりによるABRのプレゼンを行いました。
こちらがスライドですhttps://www.canva.com/design/DAFgjZpcGhQ/i_JioCb2LjGkmAyKfHU55Q/edit?utm_content=DAFgjZpcGhQ&utm_campaign=designshare&utm_medium=link2&utm_source=sharebutton

しおりのプレゼンを会話のきっかけとして、アートベース研究とは何か、はじめかた、その意義は?というところを話し始めました。ゼミには、音楽を作る人、ダンスをする人、演劇をする人などいろんな人がいるので、自分の探究したいテーマと目的にあわせながらも、得意なアート表現で研究できたらおもしろそう!とワクワクしました!