2023年度 第2回実践ゼミ

導入では「うちの猫知りませんか?」を実践しました。
このインプロは、とても「つまらない」ものにもなるし、とても「おもしろいもの」にすることもできます。参加者の動きによって、場を変化させていけるそんなインプロワークです。
振り返りを通して生まれてきた言葉は、
・自分から動くことで楽しめるし、楽しむために動こうとできた。
・リスクを冒すことも不安で安全な範囲で動こうとした。
・一方で、リスクを楽しむこともできた。
・誰かと交代する時になかなか目が合わなくて交代できなかった。
・積極的に目をあわせて交代することで参加できた。
・相手が目を合わせてくれることで、動けた。
・目が合わせやすい人と、合わせにくい人がいた。元々の関係性もあるけれど、目をあわせることで新たな関係構築にもなる。
・失敗を笑えるのがいい。うまくできないとやりたくなくなるので、鬼になってもいいや!という気持ちになれると参加しやすい。
・自分から動くのは難しくても、相手が目を合わせてくれることで、動いてみようという気持ちになる。動いてみれた。
・鬼をしてみて、猫を探しながら、隙間を見つけるのは難しかった。が、鬼の進め方によって周りの動きがかわったので、やりかたによっては、鬼の動きによって周りの動きをつくれる面白さもある。
など意見がでました。その後小さなグループで経験のシェアリングをしました。
苦手、楽しい、得意、しんどい、つまんない、笑える、などいろんな感情を経験できたなら、それは「自分らしい」感情であり、その感情や経験を通して言葉にしていくことが、「自分なりのことば」になります。自分の「感覚」にもっと光をあててそこから言葉や発見を生み出していきましょう。

後半は、しおりによるABRのプレゼンを行いました。
こちらがスライドですhttps://www.canva.com/design/DAFgjZpcGhQ/i_JioCb2LjGkmAyKfHU55Q/edit?utm_content=DAFgjZpcGhQ&utm_campaign=designshare&utm_medium=link2&utm_source=sharebutton

しおりのプレゼンを会話のきっかけとして、アートベース研究とは何か、はじめかた、その意義は?というところを話し始めました。ゼミには、音楽を作る人、ダンスをする人、演劇をする人などいろんな人がいるので、自分の探究したいテーマと目的にあわせながらも、得意なアート表現で研究できたらおもしろそう!とワクワクしました!

2023年度 第1回目実践ゼミ

みなさん、こんにちは。岸ゼミがはじまりました。
冒頭で説明したように岸ゼミは「デザイン」のゼミです。
その背景となるのは授業でやります。

◯メディアのデザイン→メディアリテラシーA
◯場のデザイン→インターネットと社会
◯コミュニケーションのデザイン/関係性のデザイン→共生と学びのデザイン論
◯教育/学習環境のデザイン→教育の方法と技術
◯よりよい社会づくりのための研究のデザイン/アクションのデザイン→アクションリサーチ
◯活動/プロジェクトのデザイン→特別演習

さぁ、デザイン(=アート)を学び、実践していきましょう!

第1回目の実践ゼミでは、ゼミ生が自分達でおうチームワークを構築、そのための環境を作っていくかにチャレンジするため、間違いを遊ぶゲーム(ジウンがやってくれたゲーム)と、Numbers Walkをしました。Numbers Walkの振り返りでは、
・ゼミをつくっていく上で、いつでも受け取る準備をしておくこと、よく聞く、ちゃんと届けようとすることが大切だということ
・つまり、相手が受け取りやすいように届けること、また相手が届けやすいように受け取るようにすること
・誰かがやってくれる、ではなく、「私がやるぞ!」と受け身から「自分ごと」にしてくこと
・うまくいかなくても、自分達で、Re Design(つくりかえること)ができるということ、そして、それを共同でやっていく(Co-Design)こと
・どんな小さな声でも違和感でも、ちゃんと拾って、みんなに届くようにしてくこと
などが見えてきました。同じ経験をしても、それぞれ見えてくること、感じれたことが違うことも「アート」です。

私たちは、科学的に発明された「知識」を獲得し、知識偏重の学びをこれまでしてきたのですが、
その知識に頼りすぎてしまうと、決まった答え、決まった考え、決まった行動、をしてしまいがちです。
知識は、何かを生み出すためのリソースであり、私たちは、知識(活動)を作り出せる力があります。
そのためのアプローチとして、私たちは「アート的」に活動をしていきたいと思います。

アートというと伝統的な絵画や彫刻を思い起こすかもしれませんが、私たちが使うアートは広義です。
今日のNumbers walkのように同じ経験からいろんな発見を生み出して、そこから自分達の考えに戻していくのもアート。
みんなの意見を聞きながら、ゼミの流れを作っていくのもアート。
(逆に、決まりきった方法で、きまりきった流れで、きまりきった答えを出すことを求めるのは科学的ともいえます)

次に、アート的に考えるってどういうこと?についてかずきのプレゼンを通して会話をしました。
https://www.canva.com/design/DAFgd-p4dRw/RbssoEcXRgySTvqthSi9oA/edit?utm_content=DAFgd-p4dRw&utm_campaign=designshare&utm_medium=link2&utm_source=sharebutton
ポイントは
・みんながそういってるから「そう考える」ではなく、私の感覚や経験を通した考えを大事にしていくこと。
・誰かが表現したこと/知識を消費するのではなく、「本当にそうかな?」と疑問を投げかけ、自分の考えを表現すること
・表現を通して、自分だけでなく、人に届け、共感を促し、少しでも違う視点や考えができる環境を自分達でつくっていくこと
です。

来週は、ABRについてしおりにプレゼンテーションしてもらい、もう少し理論的なことをしましょう。
まだ十分「腑に落ちなくてよいです」。実践を通して、腑に落ちたことを言葉にし、共有し、表現し、
そして自分達なりの表現を作り出していきましょう!

 

ゼミをみていると、いい感じに「交換」できてるなーと関心します。会話もモノローグにならないように、ちゃんと伝える、ちゃんと受け取る、の体(身体)ができてる。最初は、受け取ってもらえないかも、と思って、声が小さくなったり、体が小さくなったりすることもあるけれど、ちゃんと受け取ってもらえることがわかると、ちゃんと届けようと思う。ちゃんと届けようと思うと、ちゃんと受け取ってもらえる。とてもシンプルなことだけど、意外にこれができていないことが多いので、これを意識的にも、そしていつの間にか無意識にできているようになればいいなと思います。

2022.10.23 POALの代表 マウリーンによるワークショップ

今日は、NYでリーダーシップ育成など多方面で人材育成に関わっているマウリーンさんのワークショップ+お話を聞く機会を持つことができました。少人数での開催だっため、ゼミでパフォーマンスアプローチに取り組む院生、ゼミ生と、パフォーマンスアプローチで研究、実践されている方を中心に行いました。活動の中から見えてきたことに「問いかけ」その問いからさまざまな気づきを促す。さすがです!とても知的にも情動的にも刺激のある時間となりました!いろんな意味でジウンがめちゃくちゃ活躍してくれました✨