Tatsukiのフィリピン・フィールドワーク報告

フィリピンでのフィールドワークの日々の報告をシェアします。
第四弾は、今回のフィールドワークのアイデアマン、たつき。

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8/6 フィリピン到着

待ちに待ったフィリピンフィールドワーク。5時間➕2時間のフライトで今日は疲れた。久々のけいじゅさんに感動しつつ、これからの1週間が楽しみだなと実感した。写真は、Red Planet Davaoホテルの写真。

今回の大きな目的は、今後Photo languageならぬVideo Languageコンテンツ作りのインスピレーションを得ることだ。

初日を振り返ってみると、Cebu Pacificに折り畳み傘を取られたり、機内食をミスでつけてしまったりといろいろあった。マニラからダバオまではせいと小学校のインプロについてフライト中の2時間まるまるかけて話し合った。客観視すること、一歩引いて自分をみることを鍛えられたと思う。

ゼミ外で会うゼミ生のみんなの新しい一面が見えるフィリピンフィールドワークになりそうですごく楽しみだ。

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8/7 体で感じるフィリピン

Photo languageを発見した朝だった。左の写真の一部だけを見て感じるイメージと実施あの写真(右)を見るだけでは感じることが違うのでは

Morning Marketで学んだことはMediaが生み出すコミュニケーションだ。フィリピンの人たちは、カメラを向けたら笑顔で「撮ってくれるの?!」「もっと撮ってよ!」と言ってくれる。日本とダバオの文化差が影響していることもあると思う。しkし、夕食の時には子どもたちにカメラを向けて「今日楽しかったことは?」とか「笑顔をください」と言った時はしっかりコミュニケーションが生まれた。最近は、完成された映像で人を笑顔にすることばかり意識していた。でも、今回は、自分が一番イキイキできる瞬間を思い出させてくれた。それは一昨年にボランティアでGo Proを使ってみんなと動画を撮っていた時だ。初めて買ったカメラでひたすら動画を撮ってみんなと笑顔になっていた自分の原点を今回、思い出せた。

カメラを向けてできた動画を見てくれる人が笑顔になることをしたい。それが好きだ。

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8/8 NGO法人マリンフィル訪問

これまで自分にとっては全く関わりがなかったNGOや孤児院を訪問。HOJにいく前に、NGOマリンフィルに行けてよかったと思う。

この日はフィリピンフィールドワーク全体を通して一番つまらなく感じてしまった。知識が欠けていたことも、ビデオの撮影に専念していたことも、この日当日を楽しめなかった言い訳にしていたけど、本当は、インタビューに集中できなかったことが一番の原因だと思う。内容が追いつけなくなって、かんなとすずが積極的に進めてくれるからいいや、と諦めていたのだと思う。こう振り返ってみて、自分にこうした一面があることに気づけたのだから、大切な1日だなと今は思える自分が楽しめないということは集中できるはずがない。ここでの場面は、「興味のある自分」を演じてみることが必要だったかもしれない。次回試してみよう。

楽しみにしていたHOJに到着してからは子どもたちと遊びたい、関わりたいとずっとうずうずしていた。

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8/9 実践での問いと学び

多分この日が一番動いた日だと思う(笑)。でも、その分学びの実践は大きかった。SDGsの視点を持ってココナッツ農園に行ったのはとてもよかった。現地でする質問ひとつひとつが問いを軸に生み出されていく。同じプロセスを他の場面(日本の大学)で実践できるはずだ。

おそらくフィリピンフィールドワークで一番自分の学びに直結していたのは、セントラル小学校でのインプロだろう。振り返りをしてみると一番考えさせられる。大きく2つあって、一つ目はせい達に対して、もう一つは活動自体に対してだ。まず、当日のファシリテータは僕がやったのだけれど、もともとはゆうせいが考えて調べてくれていたプロジェクトだった。話し合いの機会では、一緒に、当日では自分一人でという形を作ってしまったことに対して申し訳なさでいっぱいだった。3年に入ってからプレイヤーよりもサポートする立場に回るようにしていたが、まだまだ客観的に動くことができない。

2点目はインプロに対して。目的だった子どもたちとの思い出を作ることに関しては大成功。あつしさんとj話して気づけたこととして、写真にあるように先生たちのニーズには答えらなかったなと。学生的ワークとして価値のある実践だった。今後のHOJとセントラルの関係を考える(仕事的観点)と継続的なものにはできなかった。ベースライン調査をした上で今回に挑戦できたらなと思う。それはまた次に似た場面でやればいいや。

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8/10 美しいHOJ

1日ずっとカメラのファインダーをのぞき込んでいた。フィリピンフィールドワークはある意味ビデオ合宿だったと思う。子どもたちの活力やダバオ、HOJの美しさに触れた1日だった。撮り方も以前より上達してきたと思う。実施あに自分の目で見る美しい風景とカメラを通してみる美しさそれぞれがある。カメラをのぞくとその対象の表情がよく見える。ピンとが合ったり、アングルによって光の当たり具合が変わったり、その基本的な一つ一つがカメラ越しの伝えたい世界の美しさを物語る。もちろん何を伝えたいかを考えて撮れる。後から組み合わせれることの良さもある。

レチョンはカメラを通したのもあって、豚をしめている作業中はそこまで気持ちわることはなかった。最初はフィジカル的に少し眠たいくらいだったが、動画を撮影していくにつれて、すこしばかり気分が悪くなった。豚を撮影していたわけだけど、感情移入はしないように努めた。お肉を新鮮に食べるため、日本ではスーパーでグラム単位で価値をつけられて、それを何も考えずに購買していたが、同じ過程(生殺すること)を通っていることを考えて食べないといけない。

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8/11 メディアの持つ力

子どもたちとのメディア制作は5:5の割合で失敗と成功と言えるだろう。活動中、発表それぞれの場でみんなは楽しんでくれた。でも、自分にとっては納得のいかなかったところ(次回の改善点)があって、iphoneの編集をいまいち理解していなかった。そのため、町歩きを終えてから「よし、編集するぞ!」ってなった後にあまりスムーズに動けなかった。あたりまえだけれど、自分がしっかり理解していないと伝えられるわけがない。映像で伝えるにしても、自分の言葉に一度置き換えるプロセスを踏む必要がある。

今日は“メディア”についてよく考え、感じられた日だった。こどもたちが撮影したメディアも先生が作ったアバターの動画もみんなでしっかり楽しめた。こんt熱を「いつ、誰に、何を」とうい3点を当てはめることができれば、良い動画ということができるのだろう。もっともそれが難しいことなのだけれど。

前にDeeDeeの送別会で、なんでみんな「動画すごかったよ!」とか行ってくれたのか疑問だったけど、上記3点の条件がマッチしていたからだろう。褒めてももらった後に嬉しくなって一人で見直してあの動画は急ぎで作った感じが否めなくてもっといいものにしたいと後悔していた。

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8/12 帰国日

午前中、HOJの掃除をしたり、漁村に連れて行ってもらって、アイーダさんの家へ。

みんな疲れているのと、HOJ最終日というのをあいまって少しピリピリしていたと思う。けど、さすがだなと思えたのは誰一人として感情をむき出しにしたりしなかった。協力し合えて活動を終えられたことは個々が大人だなと思った。

この日一番嬉しかったとして、LoveLoveにちゃんとSee you soon!と言えたこと。メディア制作ワークショップの日に最後会えなかったことが僕自身とても心残りだったから。

漁村でゆっくり過ごせたのもすごくリラックスできたと思う。正直もっと早くに行きたかった(笑)。ここでもカメラは大活躍。漁村で生活する子どもたちも良い笑顔やピースを向けてくれた。

映像関係でけいじゅさんが作った映像はとてもよかった。前に書いた映像の3点―いつ、何を、誰にーが完全にあたっていたし、内容も構成も素敵すぎた。けいじゅさんにしか作れないものだと思う。僕にしか作れないものを作れるようにしたい。

HOJには絶対また来たい。1年以内に。子どもたちが覚えてくれているうちにもう一度。