【歴史はその人の言葉1つ1つに込められている】

(文責:鈴木慶樹)

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トルコフィールドワーク7日目に、アブアラーさんのお家に行きお話をうかがった。

4歳の頃に中東戦争が始まり、パレスチナから追い出され、難民として生活を続けながらも、国際社会で活躍した方で、岸先生が国連機関のUNRWAで働いていた時の上司なのだそう。

インタビューの経験が浅く下手な僕に対して、いつも笑いながら「Ask me」とアプローチしてくれた。(岸先生から、他にいないほどの人徳者だとうかがっていたけど、本当にそう。)

お話をお聞きして、いままで中東問題のことがよくわからなかった自分も、もっと調べようと思うきっかけになった。どうしてだろう、それはきっと、歴史を学んだから。

教科書を読むだけで簡単に中東で起きたことを学ぶことはできるけど、それは単なる事実を並べただけで(それも立場によっては事実が隠される時もある)、そこには実際に生きている魂を持った人間がいたことに実感を持てずにいることがある。

それじゃあ、本当の中東の歴史はどこにあるんだろう。たぶん、それはアブアラーさんが話す言葉ひとつひとつに込められている。

アブアラーさんをはじめ、実際に経験をした人のひとつひとつの言葉の中に、いや、言葉そのものが歴史だと思う。

これからいろんな問題に向き合っていく上で、なによりも経験者の言葉で歴史を学び、考えを繋いでいくことは忘れないでいたい。

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