2月4日 関西大学との合同ゼミ(3日目)

明治大岸ゼミと関西大久保田ゼミの合同ゼミ3日目。
今日は、学生だけの3日目ワークショップ。
3日目は、関西大学総合情報学部の院生の企画で、ICT活用ワークショップに参加させてもらいました


ものづくりラボを含め、ドローン、AR、VR、タブレットなどいろんなICT機器を体験させていただき、これらを用いて次のお題について、明治&関西大学の学生が一緒に考え、提案します。

・未来の教室を考えよう!
・理想の学校を考えよう!
・英語教育をICTでどう変えるのか?
・ICTで国際ボランティアを変える。
・ワークショップデザイン(リーダー育成など)

昨日までの2日間のインプロワークショップのあと、学生たちは遅くまでわいわいしていたし、3日目なので疲れもあるとおもいますが、総合情報学部の院生たちの明るい雰囲気に巻き込んでもらえイイ感じでスタート!

同じ関心や問題意識をもった学生たちがお互いワークショップなどの経験を積み、スキルを高め、仲間になって、学習環境デザイナーとして育っていくんだなぁ、と少し先の未来が見れました。

★★エリの振り返り★★

今回、関西大学での三日目は明大生と関大生の「ICT活用ワークショップ」でした。そこでは、シータ、VR、AR、ロイロノート、ドローンなどのICT機器について紹介してもらい、それらがどのように教育に活用できるかを考える時間になりました。そのようなICT機器と接することが初めてだった私は、とてもワクワクしました!直接使ってみてこんなに素晴らしく便利なものを何故今まで知らなかったのか残念に思いました。

私のチームは「英語教育をICTでどう変えるのか?」というテーマから考えました。まず、現在の日本と韓国の英語教育の問題点について話し合い、気づいたことをどんどんポスターに貼り付けていったところ、両国ともコミュニティ能力より試験の成績のための英語教育に集中していることが分かりました。それでその問題をVRとシータ、ロイロノートとスカイプ、AR、ドローンを活用して解決策を考えました。考えていくうちに、結局「未来の教室を考えよう!」ということに繋がっていることに気付き、最終的に「未来の教室を考えよう!」「英語教育をICTでどう変えるのか?」の二つのテーマに絞られました。

その後、3チームで完成した内容を発表しあい、発表者と聴取者に分かれてお互いのチームの内容について意見交換をしましたが、私のチームはコストの問題について指摘されました。コストの問題は非常に難しい問題です。この問題のどこに本質があるかを考えてみると、時間的コストがかかる。→使い方のガイドラインを作る。金銭的コストがかかる。→低コストで目標が達成できるような使い方を考える。→交流学習がしたいが、1人1VRヘッドセットなどの高額のICT機器は難しい。(新しい課題)→ロイロノートやスカイプ、ARを使って会話中心に行う組とVRを使う組など、生徒の興味によってそれぞれ別々のLearning Unitsを作る。このように課題を新しく作っていき、その解決策を考えていくことが最終的な解決に繋がると思いました。何より常に考え続けることが重要だということです。

今回のワークショップを通して、今までやったことのない活動を初めて体験し、もっと様々な活動に参加して学んだ内容を実際に作品としてまとめ、一緒に共有することの大切さを実感しました。このような「場」を通して様々な学びを経験し、様々な人たちと出会うことで、非常に視野が広がったと感じます。特に私はARについて興味を持ちました。それで関西大学大学院生の宇都宮さんとARについて話し合う中で、実際にARを使って作品を作ってみたい!という思いが強くなりました。本当にプレイフルで貴重な時間でした!このワークショップを企画してくださった先生と関西大学の大学院生の方々に心から感謝の気持ちを伝えたいです!

★★だいすけの振り返り★★

僕たちの班は、「ICTを使った国際交流・国際ボランティア」というテーマで進めていきました。具体的には、僕の所属している国際交流学生委員会(GJSSC)の活動における課題に対する、ICTを使った解決策を考えるという方法をとりました。そこで、大きく分けて3つの課題が浮かび上がりました。1つは、言葉や文化の違いによるコミュニケーションの困難さ。2つ目は、イベント参加者の固定化。3つ目は、現在計画中のプロジェクトである、留学生が自国の文化を紹介するイベントについて。そして班で話し合った結果、2つ目と3つ目の課題に今回体験したICTが活用できるのではないかという結論に至りました。2つ目の課題に対しては、ARを用いてイベント告知用のビラやポスターから過去のイベントの動画を観れるようにすることで、イベントに参加するハードルを下げたりイベントに対する興味を持ってもらうという解決策が浮上がりました。3つ目の留学生が自国の文化を紹介するイベントについては、VRを用いてよりリアルに現地の様子を体験できるようにする、というアイデアが出ました。この2つに共通する点としては、「自分にとって距離があるものを、リアルにかつ近くに感じることができる」という点だと思います。国際交流における目的の1つは、自分にとって距離のある「非現実的な」文化について知り、その距離を縮めることだと僕は思います。ARやVRを用いてそれらをよりリアルに、そして近くに感じることで、2つ目の課題に対しては未参加のイベントへの参加のハードルを下げることにつながり、3つ目の課題に対しては異文化をより身近に感じることが出来るのかなと思いました。このように各ICT機器の特徴を把握することで、様々な課題に対して効果的にICT機器を使いこなせるようになるのかなと感じました。そしてこのワークショップは、ICTに対する関心を持つとても良い機会になりました!
素晴らしい機会を用意してくださった関西大学の方々や先生方に心から感謝しています!

★★スリンの振り返り★★

関西大学との共同ゼミではICT機器を紹介してもらい、ICT関連の課題とその対策について話し合う時間を持ちました。私たちの班は「ICTを活用した未来の授業」をテーマとして考え、英語と数学を例として課題設定をしました。
まず、英語ではスピーキングの時間が少ない、子供のスピーキング力が低下していることを課題として話し合いました。対策は二つあって、一つ目はVRを活用し、ネイティブと会話練習をすることです。VRを使うと実際の状況に似ていて本当のネイティブと話している感じがします。また、何回も練習できるというメリットがあります。二つ目は教科書にARを埋め込むことです。教科書に書いてある例文を標準の発音で聞くだけではなく、 英語を使っている様々な国のなまりを聞くことができるようにします。実際に英語圏の国に行ったら、聞こえてくる様々な国のまなりを覚えることができます。他の班の発表では、VRを通じて会話の場の雰囲気を感じることができるというメリットもありました。
次に、数学では「公式の暗記」や「解き方を覚える」など、数学的に考えることができないことを課題としました。成績の良い人も実は暗記が上手なだけであったりもしているらしいです。課題についての対策はVRやAR、ロイロノートを使い、「考える」ことをサポートをすることです。例えば、方程式を解く時、 ARを使うことによって分からない問題をタブレットでかざすと途中式が見えたり、VRを使って先生が教えて下さっている動画が出てくるようにすることもできます。また、数列や図形などの問題を解く時はイメージしにくく、何を求めているか分からない場合もありますが、ARを使って図形を部分的に一つ一つ表し、どの計算をして求めていくのか、を分かりやすく説明すればいいと思います。最後に、 複雑な計算問題があるとロイロノートを使って問題を解く過程を整理し、理解を深めることができます。このように、考えたり、理解する過程をICTでサポートすることで、暗記ではなく「考える数学」ができるようにします。
このようにICTを利用し、視覚的に聴覚的に授業方式を補うことで、直接、体で感じ、学ぶことのできる授業環境が頭の中に描かれ、何となく嬉しかったです。また、色々考えだした対策を実際に授業に適用すると考えたら、実質的な問題も思い浮かびました。今回のワークショップで私は様々なICT機器や機能について学ぶこともすごく楽しかったですが、ICTをどの場面でどのように使えるがのように新しいアイデアをどんどん出していくことも楽しかったし重要だと感じました。同じICT機器でもどのように活用するかによってICTが及ぼす影響は小さくなったり、大きくなると思いました。 ICT への関心が深まり、考えを話し合うことができたすごく良い時間でした。意味ある時間を作ってくださった関西大学の方々や先生方々に心から感謝しています。