2021/7/26 オープンキャンパスのゼミポスター制作

毎年国際日本学部のオープンキャンパス(OC)では、各ゼミのポスター展示があります。
このポスター制作は、ゼミ生にとって、ゼミの研究活動を言語化する上でとても貴重なプロセスになります。各々の研究だけでなく、全体として取り組んだことの共通点は?その背景となる認識論や理論は?各プロジェクト活動の学術的&実践的意義は?ということを言葉にしていきます。
ヴィゴツキーの言葉を借りていうならばこれ!
The relationship of thought to word is not a thing but a process, a movement from thought to word and from word to thought …Thought is not expressed but completed in the word. We can, therefore, speak of the establishment (i.e., the unity of being and nonbeing) of thought in the word. Any thought strives to unify, to establish a relationship between one thing and another. Any thought has movement. It unfolds.
(Vygotsky, 1987, p. 250)
ポスター制作はとても時間がかかるので、今日は朝から夕方まで7時間かけて、言葉を「創りました」。
このプロセスが本当に面白かった!経験を言語化する、というよりむしろ、経験を媒介として協働で「言葉を作っていた」から。この面白さは、場を共有した人しかなかなかわかりづらいけれど、言葉が「ポコポコ」生まれてくる感じ。言語があって経験があるのでも、経験を言語にするのでもなく、ヴィゴツキーがいう、言語と経験は常に一体(unity)であるというというのはこういうことだ、とゼミ生の様子をみていました。
ゼミの学生のひとりが「文章の確認だけ最終にしてもらいたい」と言っていたけれど、せっかく生まれてきた言葉なので、みんなから生まれたままで✨ 10年後、20年後に、自分たちが生んだ言葉と再会できたらいいな、と思いました。
ほか、オンラインで参加のりょうともすっごくよい感じで協働して制作していて、さすがだな、て思いました。ICTは自分のものに「なっていく」のがみてよくわかる。学生たちにとってICTは「ちょうどいい」道具になってるな、と思いました。
ゆうか、ひろと、りな、りょう、こうせい、おつかれさま!