3/20 トルコFW4日目(午後)

午後は、Karm Homeという孤児院を訪問しました。前に紹介したSalam Centerは未亡人と孤児の施設で、母子が一緒に生活ができるけれど、この施設は、様々な理由で保護者がいない子どもたちが生活しています。2年間の調査の中で、一つ疑問に思っていながら、なかなかたどり着けなかった問いがありました。それは、貧困や暴力の渦中に置かれた子どもちがどこで保護されているのか、ということです。早期結婚、無国籍、家庭内暴力、GBV、児童労働、様々な犯罪へ巻き込まれるケースを聞いてきたけれど、その渦中にいる子どもたちはどこで保護されているのか、どう保護されているのか、なかなか知ることができませんでした。今回、Karim Centerのことを知って、すごく心が揺さぶられました。シリアの子たちを保護する孤児院はプライベートなので寄付金などで運営をしていますが、これまで閉鎖の危機もあったけれど、なんとかみんなで持ち寄って子どもたちを守ってきたそうです。

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<聞き取り調査の一部>
子どもを保護した時、中にはほとんど食事を与えられていなかった子もいる。一つのケースでいうと、ある男の子は、保護されるまでザータルとパンしか食べたことがなかった。野菜も肉も豆も何も食べたことがなかった。この施設にきてはじめていろんな野菜や料理をみて、驚いていた。この子のように、家庭できちんと食事が与えられていない子は少なくない。

ここのスタッフの人は、子どもの保護や子どもの成長を真剣に考え、活動をしていました。子どもたに辛い思いを忘れろといってもそれはできないけれど、それを超えるくらい幸せで楽しい時間をここで過ごせるようにしてほしい、と子どもたちと関わってきました。何らかの形で支援の輪を広げれたらいいなと思いました。私も真剣に考えます。

★詳細はコチラ★
https://karim-home.com/en/

写真は、お絵かきワークショップをするみっこ。イラストの基本を子どもたちに教えて、いろんなものをかいて遊びました。妹が、はっとしたことのひとつ。それは、子どもが「ふうせん」をかいたので、風船からいろんな形にできるよ、と、アイスクリームを描いてみせたところ、その子はアイスクリームが何かわからなかったのです。Karim Homeのスタッフが子どもたちに社会との繋がりをつくろうとするのは、まさにこういうこと。とても考えさせられる訪問でした。