オリィ研究所訪問

分身型ロボットの開発者にお会いして 報告:けいた

4月26日に岸先生のご紹介で、三鷹にある「Orihime」で有名なオリィ研究所に岸先生、シリア人留学生のサイードと一緒に訪問しました。

「研究所」というワードから、行く前はLaboratoryのイメージが私の頭の中に定着していたのですが、研究所は三鷹駅から歩いて5分程度の少し広めの賃貸アパートのようなところで少し驚きました。しかし、中に入ってみると部屋一面にディスプレイパソコンが配置され、奥にはロボを組み立てる部屋があり、とても立派な研究所でした。

研究所に着いてまず最初に、所長の吉藤オリィ(吉藤健太郎)さんはオリィ研究所が設立するまでのオリィさん自身のお話をしてくださいました。オリィさんは小学生の時に病気が原因で病院での生活を余儀なくされ、中学校や高校も行くことができなかったそうです。病院生活を過ごすうえで折り紙に夢中になり、自分のオリジナルの折り方を開発し、そこからオリィという名前になったそうです。

病院を退院し、早稲田大学創造理工学部を中退して、個人のサークルとして立ち上げたオリィ研究所で様々なモノを作ったそうです。

現在は、ALSやほかの病気などで体をほとんど動かせない人のために目だけで操作可能な車いすやキーボード、またそれを応用して目だけで絵を描けるようにしたり、バリアフリーマップや走るコタツなど様々なユニークで人の役に立つもの、日常的な「不便」を解消するものなどを作り続けています。

私は今回の訪問で、現代の人々が様々な不便を我慢していたり、それによって苦しんでいる人が多くいることを学びました。また、そうした不便をAIやICTなどの技術によって解消したり、不便で苦しんでいる人やそのご家族を笑顔にするオリィさんの生き方に感動して、私もそのような技術を応用して困っている人たちに何かしてあげたいと思うようになりました。

5月28日の2限にある「インターネットと社会」の講義では実際に吉藤オリィさんに来ていただいてお話をきけるということでもし可能であるならば、ゼミのみんなにもぜひオリィさんのお話を聞いてほしいと思います。