高校生と連携した国際協力活動

トルコフィールドワークのいくつかのプロジェクトの一つである、高校生とのコラボレーション活動。トルコで生活するシリア人高校生たちと、日本の高校生たちが国境を超えて繋がります。今回は、実際にどのような活動ができるのか話し合うため、武蔵野女子学院高等学校合唱部さんへお邪魔してきました。彼女たちは、非常に熱心な思いを持って、昨年のチャリティーコンサートで寄付金を集めました。今回は、この集めたお金を使って活動をします。(文責:きょうこ)

ミーティングの場所である音楽室に入り、まずはお互い自己紹介。合唱部のメンバーはもちろんみんな女の子。そして中学1年生から高校2年生まで一緒に活動しているとのことでした。自己紹介の後は、素敵な合唱で私たちをお迎えしてくださいました!ありがとうございました。

ミーティングに入る前に私たちから少しお話を。事前に、自分がこれまで行ってきたボランティア活動について話して欲しいと連絡を頂いていたのですが、なにせ私自身が難民の方の支援に関わるのが初めてなので一体何をお話しすればいいのだろうか… 考えた結果、私の「ボランティア」に対する今の考えをお話しさせていただきました。うまくお伝えできたかどうかわかりませんが、まとめると①「ボランティア」が目的にならないようにしてほしいこと。②支援する人される人の関係性であってほしくないこと。③武蔵野さんだからこそできる活動が生み出せたらいいなということ。この三つについてお話ししました。

私を含め大学生側には、武蔵野の皆さんとシリア難民の子供たちが一緒に楽しめるような、友達になれるような活動ができたらいいなという思いがありました。ミーティングの始めの方は交流の手段としての贈り物やアイデアなどが話し合われていたのですが、話が進むにつれて「買ってあげる物」が中心の話へ… 活動を考える前に募金を集めていらっしゃったので、アイデアよりも「寄付金を使うこと」に意識が向きがちだったのかなと思います。もちろん「“楽しい”をシェアしたい!」「難民だから、外国人だからとか関係なしに関わりを持ちたい!」といった、活動のヒントになりそうな声も聞こえてきました。

限られた時間だったため、最後はそれまでに出たいくつかの案から多数決で選ぶことに。私個人としては、ビンゴ(景品をお互いに送り合い、テレビ電話等で一緒にビンゴをする)の案がいいのではないかなと思っていたのですが、結果的に “日本のおもちゃ” をプレゼントすることに決まりました。具体的に何をプレゼントするかは後日連絡をいただけるとのことです。

今回のミーティングを通して、武蔵野の皆さんの意見を尊重したいという気持ちと自分の意見を伝えたいという気持ちのバランスを取る難しさを感じました。おそらく今回の関係性だと私たち大学生側が多く意見を言えばこちらの意見に流れていってしまいそうな気がしたため、始め以外ほとんど自分の意見は言いませんでした。自分の発言が大きな影響力を与える可能性がある場合、どうすれば“一緒に”考えていける場を作っていけるだろうか。これは今後の私の課題になりそうです。また自分自身がまだまだ成長途中なため、今考える最適が最適かどうかわからないし、自分の最適が他の人にとっても最適とは限りません。柔軟な思考を持って取り組んでいきたいと改めて思いました。

武蔵野の皆さんの意見を尊重し、そこに私たちがアイデアの提案をしていくという形で進めていけたらなあと考えています。一緒に素敵な活動を生み出せるよう頑張っていきたいです!