た。シリア人にとって戦争は現在も続いていて、多くが家族の誰かがシリアにいたりする。戦地から逃れたとしても、どこかでつながっている。身体化したトラウマは普段の生活でもすぐに出て来る。たとえば、花火の音、ヘリコプターの姿、警察、いろんなところでフラッシュバックが起こる。そういった子どもたちに対して、どういう活動を生み出していくかがとても参考になった。ここでは詳しく書かないけれど、完結にいうなら、彼らが抱える問題を(治療したり抑えつけるのではなく)「遊び」に変えて、違う意味をもたせて、価値づけるということ(暴力的な行動をとってしまう子どもにテコンドーを習得させて、他の子どもの手本とさせるとか)。戦争を経験した子どものケアとして大変参考になる話を聞けました。レバノンやヨルダンでそういった活動がすでに実施されているようなので、いつか視察にいきたいです。

さらに、夕方には、ヨーク大学のアハマド先生に、トラウマを持つ子どもたちに対する心理ケアとしての活動事例(@カナダ)を教えていただきました。長くなるのでここでは書かないけれど、まさに、今、私が、研究&実践で取り組んでいるパフォーマンス心理学の考えを共有するものばかりで、とても刺激的でした。インプロや演劇といった手法も多く用いられているようで、共同研究しよう!と盛り上げっています。本気で具体化したい。(でも、通うには、トロント遠いなぁ・・・) カナダの移民受け入れの取り組みはとっても参考になりました。日本でもこれからシリア難民留学生を家族とともに受け入れていくことになるので、いろいろ参考できたらいいなって思います。トルコでのシリア難民支援のプロジェクトも、11月から開始できたら、カナダの実践者&研究者をはじめ、国際的なネットワークの中でいろんな人と連携、意見交換しながら進めていきたい。 今日は、平日というのに(仕事があるというのに)、私の調査に丸1日開けてくれたラーミーさん、オマルさん、アハマド先生、本当にありがとうございます! ★写真は、元同僚(UNRWA@シリア)イラン人のアリー★ ランチタイムに時間を作って出てきてくれました❤️再会できて本当に嬉しい!私が教育工学の道に進んだキーパーソンのひとり。(UNRWAにはアリーをはじめ、本当に優秀で心から尊敬できるインターナショナルなスタッフがたくさんいて、将来こういう人たちともっともっと一緒に仕事がしたい!と思って大学院進んだのです。) こうやってシリアでのご縁を通して世界がどんどん広がっていく。何もかもに感謝の気持ちでいっぱいです。 11
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