テーマ:商店街のルールについての調査 調査者:男子生徒1名、女子生徒2名 活動の様子 【最初の10分】どのように声をかければいいか分からない。あの人はどう?この人はどう?と3人で相談するが、第一歩がでない。「まずは声をかけてみれば?」と聞いたら、「断られたらトラウマになる」とか「立ち直れない」といって、なかなか声をかけようとしなかった。 【次の10分】まず、私が声をかけるロールモデルをした。すると、すぐに対応してくれたのをみて、男子生徒が、同じように声をかけてみたら、うまくいかなかった。ショックをうけていたが、「それでいい、その調子でいこう」と促すと、3人目で回答してもらえた。 3名目の人へのインタビューは、質問を棒読みして、答えてもらうというものだった。インタビューを受ける人は、私のほうをちらちらみていた。生徒の練習につきあっているけれど、こんな感じでいいの?という感じだった。 4人目で、インタビューを私自身が少し介入した。笑顔で声をかけること、まずは、自分たちの立場を明らかにすること、インタビューをする前に聞きたいことを明示すること、インタビューをうけてくれたらお礼をいってからはじめること、インタビュー中はうなづいたり、反応したりすること、など、をみせた。その後、男子生徒は、同じようにインタビューをしだした。 その後、インタビューが楽しくなってきたようで、始めは男子生徒だけしかしなかったが、女子生徒も「私もやってみる」といって声をかけはじめた。2名の人には断られたけれど、最初のようにショックをうけて、もうやりたくない、とはいわず、すぐに「あの人なら答えてくれそう」といって積極的に声をかけていた。合計15名から20名くらい声をかけていた。 最後の方には、生徒は、躊躇なく人に話しかけることができていた。たった1時間の活動であったが、知らない人に声をかける際に注意することや、より多くの情報を引き出すことなどができるようになったのではないかと思う。 【改善への提案】今後の課題として、調査のテーマについて検討するといいと思った。生徒は、授業の一環としてフィールドワークに参加しているが、テーマは事前に準備していたが「クエスチョン」を持ってないので、準備した質問をして終わり、というパターンが多かった。「商店街では交通ルールが守られているのか」に対してYes, Noで答えさせるよりかは、「何故、商店街では交通ルールが守られてないのか」というクエスチョンにして、その理由を調査するほうが、インタビューの幅が広がり、単に質問して答えてもらうということはなかったのかもしれない。 【気づいたこと】 (1) フィールド調査中におけるIpadの活動 フィールドワークの際には、データ収集に集中するため、ノートとペンだけで十分。機材を持ちこむことで、【異様なコンテキスト】ができてしまう。そのため、インタビューアーがHesitateしてしまう。Ipadがあることで、“フィールドワーク”という自然な状況が壊れてしまっているのではないかと思った。 聞いたことを的確にキャッチアップして、書く訓練をしたほうが、フィールドワークには必要。12名の生徒に「フィールドワークにIpadを使ってみてどうだった?」と聞いたところ「Ipadがあることで、あれもしなくちゃ、これもしなくちゃ、と忙しくなって、インタビューに集中できなかった」と言っていた。彼らにとって、Ipadは日常の道具ではないので、慣れないフィールドワークに慣れない機材をもって、忙しかったと感じているのかもしれない。携帯電話の方が活用できたかもしれない。 (2)フィールドワーク中におけるその他の機材の活用: ICレコーダーを持っていると、インタビューを答える人がHesitateするため、路上インタビューはICレコーダーではなく、ノートとペンで十分だと思った。また、ICレコーダーでインタビューアーの許可なく録音することは後で問題が起こる可能性があるので、利用の注意説明が事前に必要かもしれない。 ]]>
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