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「データが語りだす」という経験をさせてくださったのは、恩師のひとり箕浦先生です。データをみてもさっぱりわからないくて途方に暮れていた院生のころ、箕浦先生に分析をご一緒いただきました。なんとなんとデータが語りだすのです。 当時、シリアのパレスチナ難民キャンプの学校の授業分析をしていました。授業を何度見ても気付かなかったことが、分析を進めるうちに「見えて」くるのです!分析は、様々な問い(リサーチクエスチョン)を導きだし、現実を見る視点を与えてくれます。その視点からデータを見ると、今まで気付かなかったことが見えてくるんです。 私は質的データの分析が大好きです。私の見える世界を広げてくれます。 また誰かと一緒に分析することも好きです。自分の価値感や既有の認知的枠組みに気づかせてくれます。同じデータでも、データが語ってくれるストーリーは様々です。だからこそ、見えなかったことが見えるようになるのです。 最近は、業務的(作業的)な仕事が多くて研究が全然できていなかったのですが、ものすごく今は研究がしたいです。研究に没頭したいです。 【セミナー報告】 25日は質的研究ウィーク第3回目のセミナー「質的データの分析と解釈」を明治大学中野キャンパスで実施しました。 ★詳細はコチラ★ https://www.jset.gr.jp/sig/sig09_20160225.html
質的なデータを収集しました・・・その後・・・の手順を細かく講義いただきました。箕浦先生の分析のご経験や論文を指導される際の様々なエピソードを交えながらご説明いただき、とても具体的に理解することができました!質的データ分析法については書籍も多く出版されていますが、実際に分析してみないと実感できないだろうからと、実際に参加者みんなでデータを分析。 「Open Cordingは、データを深く読むための手段」「分析者の先入観、不安、未解決な個人的な問題などによるバイアスを避ける」ということがどういうことかを経験を通してとてもよく理解することができました。 また、Open Cordingのあとにリサーチクエスチョンを立て、そこからデータを改めて見直し、軸足コードにすることで分析の過程を理解するだけではなく、混沌とした生データから理論が見いだされていく感動や驚きも感じることができました! セミナー終了後は有志で6時半まで残ってディスカッションをしました。分析する際は、テクストごとに細かくコード化するのか行ごとにコード化するかによって何が違ってくるのか、コード化する時の注意点、RQがたった後のコード化の見直しなどについて議論しました。問いを出しあうことで、「分かったつもり」が具体的に「分かった」になっていいます。同時に新たな問いも生まれ、増々質的研究の奥深さと面白さを知るきっかけになります。 たった4時間という短い時間でたくさんのことをご教示いただきました。2、3倍の時間があってもよいくらいでしたが、セミナーを通して浮かび上がった様々な問いは、私たち自身で探究していきたいと思います。 箕浦先生にセミナーでご紹介いただいた文献を読む勉強会を今後設けていきますので、今回セミナーに参加された方は是非この続きを自主的に続けましょう! 明日は、実際に教育工学の分野で収集されたデータを分析します。明日でセミナー最終日! 本日のセミナーに参加された方は是非コメントや感想をご投稿ください〜! (文責 岸磨貴子)
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