バングラディッシュでも教育の質向上をめざして、初等教育におけて授業研究を導入している。バングラディッシュには、もともとCluster Meetingという地域の学校教育が半年に2回ほど集まって、議論を通して学ぶというInservuce Trainingがあった。学校の教員はそのCluster Trainingで教師としての力量形成をする。先日訪問した学校の教員は、Cluster Meetingに参加して、科目の内容について学ぶらしい。教授法(ペダゴジー)については、あまり話し合わない。しかし、村の教員でもAssessment MethodとかMotivationという言葉をつかっていたことから、そういった用語を学ぶ機会はあるということだ。でも、用語をしっていても、それが自分の授業を振り返る手助けにはなっていなかった。

今、指導書のサンプルを読んでいる。とてもおもしろい授業案があって、こういう授業をすると生徒は楽しく学べると思う。だが、これに従えばいい、といわけではなく、それを事例としてどう自分で授業を改善するかということを「考える」ということが大丈夫。指導書の通りにやれば、いい授業というわけではなく、なにが「いい授業か」ということを考え、考え、考え続けていくことが大事。そのためには、振り返り枠組みと振り返る習慣が大事。そういう観点からみると、教員研修でめざすべきことは次の2つ。
①自分の授業をどう改善できるかについて、自分の授業を批判的に振り返り、改善策を考える習慣を持つ。
②振り返る際の枠組みを複数もっておく。
③いいと思った点を学ぼうとする態度、意欲。常に学ぶことを楽しむマインドと態度が不可欠。
ミャンマーでは、①のために、授業研究を導入したが、他の教員(授業を観察する側)がコメントをしすぎて、デモンストレーションレッスンをした先生の振りかえりにつながらなかった。②については、事例を冊子やビデオにして全国の教育大学に配布したが、それを解釈する人がいなければ、みているだけでは、なにがいいかわからない。解釈を手助けするMediatorを養成することが課題だった。③については、経験だと思う。だから、授業研究を繰り返し、自分自身で生徒の反応や成果をみて、確認していくしかない。
もうすこし詳しく書くと、
①授業研究のリフレクションでは、コメントやアドバイスよりも「質問」を重視する。質問を通して振りかりを促すのである。そのためには、「良い質問」が不可欠。そのため、研修では、良い質問をどうつくるか、ということをしたい。質問というのは振りかえりの枠組みを持つということなので、質問する側にとっても学びになる。質問の種類が増えるほど、振り返りのための枠組みができる。
②については、共通のビデオや授業研究をみて、「良い授業とはなにか」ということを何度も何度も話し合う。または、授業案を作って、みんなでそれを修正していく。これは少人数かつ長期的に取り組む必要がある。授業案を日本人が提示するのではなく、現地の人と一緒につくり、何度も何度も繰り返して検討していく。そのプロセスを通して、なにが「良い授業案をなのか」という概念を形成することができる。そういう人が、新しい教材や事例が学校に導入されたときにInterpretorとしての役割を果たせば、教材を配布する意味がある。これは、少人数からはじめて、数を増やしていけばいいと思うけれど、カスケードにするとどうしても質が落ちたり、間違った概念が入って、そのまま伝わるということがあるので、そこは課題だと思う。
③については、どうなんだろう?日本の教育実習や授業研究でもそうだけれど、どういう人とが学ぶ人なんだろう?①や②と関連しているのだろうか。このあたりは、黒上先生の話を聞いてみたい。
相馬さんはまさに上記の課題に取り組んでいる。具体的な取り組みについていろいろ見せていただき勉強したい。
写真は、村の小学校(※プロジェクト対象の学校ではありません)
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