29日,30日は東京へ出張。 29日は、インドのフィールドワークについて、連携先のWall Art Project代表とプログラムの確認をした。テレビ会議でもコミュニケーションはとれるが、細かい調整や、創造的な議論は対面がよいとつくづく思った。 30日は、神奈川の多文化センターの職員とディスカッション。学生のフィールドワークの経験を内省させるのか。体験させるだけではなく内省が成長には不可欠であるため、どういった”しかけ”ができるかについて意見交換した。やはり、社会に対して発表するということは内省のひとつの方法になりそうだ。ただ、単にやったこと、経験したこと、見てきたことを発表するのではなく、何か社会的意義を含めた形での発表にするデザインが必要になるだろう。そういう意味では、国際資料博物館と連携することは意義深い。 午後は、箕浦先生の研究会へ参加。文化人類学の視点から「家族」について議論。非常に興味深かった。VALSINERの考察はなかなか面白いが、事例にあがってきたイスラーム社会の家族は、彼が考察しているものとは違うと思った。文化人類学の権威でも、その文化に身を置き、言葉を知り、生活しなければ、そこに住む人々の本当に意味世界を知ることなんてできないと思った。
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