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ABR SIG第1回ABR研究会

第1回ABR研究会にご参加いただいたみなさま、
そしてご関心をお寄せくださったみなさま、ありがとうございました。

本研究会では、ABR(アート・ベースド・リサーチ)をテーマに、21件のABRギャラリー展示およびワークショップ、7件のABRワークショップ、2件のドキュメンタリー演劇、特別講演を実施しました。 期間中の参加者数は延べ386名にのぼり、研究者、実践者、学生など、多様な背景をもつ方々にお集まりいただきました。

会場内には、参加者が取り組むABR実践に関連する文献・図書のギャラリーも設けられ、展示や実践を手がかりに、あちこちで自然発生的な対話が生まれました。「アートとは何か」「研究とは何か」「知とは何か」といった根源的な問いが共有され、揺さぶられ、迷いながらも、互いに応答し合い、共に考えを深めていく姿が印象的でした。

本研究会は日本初のABR研究会となり、これまでABRに先導的に取り組んできた研究者・実践者の方々、現在挑戦中の方、これから取り組んでみたいと考えている方まで、さまざまな立場の方にご参加いただきました。ABRには多様な流れがありますが、それらが一度ここで合流したことで、新しい問いや出会い、そして多くの会話が生まれました。

この場が、これからのABRの広がりにつながっていくことを、とても楽しみにしています。

当日の様子を見る(動画)

イベント詳細

日時:2025年12月20日(土)
場所:明治大学中野キャンパス 5Fホール、5Fフロア、6Fプレゼンスペース
運営:明治大学、関西大学、筑波大学、東京学芸大学、長岡造形大学
共催:教育メディア学会 ABR SIG
企画・実施者
岸 磨貴子(明治大学) / 川島 裕子(関西大学) / 松原 正樹(筑波大学) / 笠原 広一(東京学芸大学) / 小松 佳代子 (長岡造形大学) / 岡原正幸(慶應義塾大学) / 萩原健(明治大学) / 青山征彦(成城大学)


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プログラム

※プログラム詳細は下記に記載

時間 流れ
9:30-10:00 受付
10:00-10:30 オープニング
10:30-13:30
ABRギャラリー(詳細はこちら)
▸ 10:30-11:30 ドキュメンタリー演劇の公演(1)川島ゼミ
▸ 12:10-13:10 ドキュメンタリー演劇の公演(2)萩原ゼミ
※ランチ、休憩は各自で
13:30-15:00 ABR WS企画1:シアターワークによる身体感覚のアート表現(松原研究室)
ABR WS企画2:創作と探究の美学(IMPRO Machine)
ABR WS企画 3:アートベース・オーラル・ヒストリー(池尻研究室)
ABR WS企画 4:あなたのライフを作品にする(岡原研究室)
ABR WS企画 5:経験と記憶のMAKURAづくり(笠原研究室)
15:00-15:10 休憩
15:10-16:00 4企画の参加者同士のシェアリング
16:00-16:10 休憩
16:10-17:10 講演(長岡造形大学 小松佳代子教授)
17:10-17:30 パネルディスカッション(岸ゼミ/岸研究室)
17:30-17:40 クロージング

プログラム

プログラムの詳細は、こちらのPDFよりダウンロードしてください。

→ ダウンロードはこちらから

企画1(13:30-15:00)

◾️企画テーマ:「シアターワークによる身体感覚のアート表現」
◾️企画者団体名:筑波大学身体知と芸術表現研究室(松原正樹研究室)

→ https://sites.google.com/view/matsubalab/

企画概要身体をゆるませ、内側から立ち現れるイメージにゆだねながら、何かを演じる、という身体の芸術表現は、自身の源流に気づきを呼び起こし自己確立や他者寛容を育てます。芸術療法・マインドフルネス・身体知教育・演劇を応用した「シアターワーク」は、参加者の意識を変容させるものとして、現在、日本各地の高等教育機関、企業のリーダーシッププログラム、オルタナティブな共同体で実施されています。本WSでは、シアターワークのエッセンスを通じて、「からだでわかる」経験を味わうことを目指します。
参加人数20人

企画2(13:30-15:00)

◾️企画のテーマ:「創作と探究の美学ー方法としてのインプロヴィゼーション」
◾️企画者名:黒木歩・堀光希(IMPRO Machine)

企画概要即興にはあらかじめの予定がない。即興はいつも気づけばはじまってしまい、そして、探究してしまい、ついには何かをつくってしまう。即興とはその意味で、アクシデントである。そして、はじまりが即興的である限り、そのあいだは探究的でもある。そしておわりが論文、ポスター、演奏、戯曲、ダンス、彫刻、工芸、ビジネス、生活、沈黙など、どのような上演形式になろうがそれらは同等に知的生産物とみなしてよい。これをアート、すなわち学術/芸術のどちらかに位置づけるかは明瞭判然としない。少なくとも両者を隔てようとしている「/」が私たちの居場所かもしれない。
参加人数20人

企画3(13:30-15:00)

◾️企画のテーマ「アートベース・オーラル・ヒストリー:過去の証言をもとに絵画史料を作成する」
◾️企画者:池尻良平(広島大学大学院 人間社会科学研究科 池尻良平研究室)

企画概要オーラル・ヒストリーは、ある時代の当事者から過去の経験を直接聞き取り、記録としてまとめる歴史研究の手法です。文書史料が少ない分野では当事者の記憶が重要な情報源になるため、重要な手法になっています。これまではインタビューの結果を文章として記録したり、インタビュー映像そのものを残したりすることが一般的でしたが、近年では『原爆の絵』など、過去の証言をもとに当時の様子を絵画史料として記録する取り組みもされています。聞き手と語り手の対話を通し、過去の記憶を掘り起こす共同作業ともいえるオーラル・ヒストリーにおいて、当時の絵を共同で描くという行為は、より深く過去に向き合うことにつながります。本企画では、オーラル・ヒストリーを体験してもらいつつ、それを絵として記録する中で、過去を掘り起こす対話がどう深まっていくかを体験できるワークショップを開きます。
参加人数20人

企画4(13:30-15:00)

◾️企画のテーマ「ライフの承認・証人となる(あなたのライフを作品にする)」
◾️企画者名 一般社団法人岡原ゼミ・岡原正幸(慶應義塾大学)

企画概要私たちは人文社会系の知の社会実装として、ABR実践が人のライフを豊かにしエンパワーする(レジリエンスやウェルビーイング)ことをゴールにして活動しています。 ここでは「家族」をテーマにして数分づつ語りましょう。あなたの語りを聞いた方が、その「しょうにん」として、あなたの語りの一場面をエンアクトメントします。寸劇、パフォーマンス、ダンス、サウンド、朗読などの表現で、あなたの家族にまつわるライフの体験を、参加者で再体験してみましょう。
参加人数20人

企画5(13:30-15:00)

◾️企画テーマ:「経験と記憶のMAKURAづくり—いつか見る夢のために—」
◾️企画者名 東京学芸大学 笠原研究室

企画概要東京学芸大学の笠原研究室では、美術教育学研究の分野で主にABRやA/r/tographyなどのアプローチによる実践研究に取り組んでいます。修士・博士課程院生、海外大学等と共同研究や連携プロジェクトを進めています。美術教育はもちろん、保育、国際開発、ワークショップ研究などさまざまな関心とフィールドを持った方々が研究しています。今回は小さな透明パックを用いて小さな「MAKURA」をつくり、あなたの経験と記憶にアクセスし、思いがけない夢やビジョンとの出会いを生み出します。これからの自分のあり方を考えるヒントとなるようなささやかな探究に取り組んでみます。
参加人数15人

企画6(13:30-15:00)

◾️企画テーマ:Photo Dialogue Session
◾️企画者名 山内佑輔(VIVISTOP NITOBE)

企画概要100枚の写真を眺め、数枚を選び、並べてみましょう。あなたはどんな出来事を想像し、どんな物語を紡ぎますか?参加者同士が語り合い、応答し合う、写真を通じたDialogue Sessionです。
参加人数20人

企画7(13:30-15:00)

◾️企画テーマ:めぐるところ、めぐるとき(演劇関連)
◾️企画者名 萩原健(明治大学)

企画概要むかしの人々が思い描いていた時空間と、いまの暮らしとのつながりについて、全体・グループ・会場全体をめぐりながら探究します。くわしくは当日のお楽しみです。
参加人数130人

7企画の参加者同士のシェアリング(15:30-16:00)

企画概要企画概要それぞれのワークショップで得た体験の質感を、ジェスチャーによる見立て行為やドローイングなどによってそのままに共有し、それを呼び水にして対話を深めていく。
参加者ABRワークショップに参加された方も参加されなかった方も誰でも

公開講演(16:10-17:10)

◾️講演テーマ:アートと研究のあいだ―「わからない(=つまらない)」から「わからない(=おもしろい)」へ
◾️講演:長岡造形大学 小松佳代子教授

プロフィール長岡造形大学教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学、博士(教育学)流通経済大学、東京藝術大学を経て2018年より現職。2014年にABRに出会い、東京藝術大学大学院・長岡造形大学大学院にて、美術制作に取り組む大学院生とともに、美術制作過程における知の内実を明らかにするべく研究を続けている。
主な著書『美術教育の可能性―作品制作と芸術的省察』(編著:勁草書房2018)Arts-Based Methods in Education in Japan(編著:Brill 2022)、『アートベース・リサーチの可能性―制作・研究・教育をつなぐ』(編著:勁草書房2023)、翻訳:E.アイスナー『啓発された眼―教育的鑑識眼と教育批評』(共訳:新曜社2024)P. リーヴィー『アートベース・リサーチ・ハンドブック』(共訳:福村出版 2024)展覧会企画:Articulation―区切りと生成(共同企画:小山市車屋美術館 2022)
講演概要アートを研究に入れることで、それ以外の方法では見えなかったことを掬いあげることができる、そこに賭けるのがABRだと思います。多義的で未規定なアート活動は、リジッドな方法論とエビデンスに基づくことが求められる研究をどう組み換えていけるでしょうか。簡単なことではありません。アートをベースにすると言っても、そのやり方はさまざまで、確定した方法があるわけでもありません。暗闇を手探りで進むような、道なき藪を自分で切り拓くような探究が求められます。それでも、アート制作や教育実践のただなかで得た実感を基盤に研究を進めていく、そこに大きな魅力があるのだと思います。本講演ではそうした探究の難しさとおもしろさをみなさんと共有できたらと思います。

研究会運営チーム:本研究会当日(12月20日)に関わって下さった運営チームです。心から感謝申し上げます。
・開催校:岸磨貴子(明治大学)・萩原健(明治大学)
・会場・備品:青山征彦(成城大学)・豊島和紀(明治大学大学院)・田知殷(明治大学大学院)・伊藤義博(明治大学大学院/DEI総研)・森上蒼冴(明治大学大学院)・羽佐間香子(明治大学大学院)
・受付:松木響子(岸ゼミ)・堀田栞奈(岸ゼミ)・大舩ちさと(早稲田大学)・正木奈美(異文化間教育学会元事務局仲間)、竹丸草子(アーツカウンシル東京)・平井達也(明治大学)・古屋憲章(帝京大学)
・ABRギャラリー:川島裕子(関西大学)・徳永智子(筑波大学)
・ABRワークショップ:松原正樹(筑波大学)
・ABR文献コーナー:小松佳代子(長岡造形大学)
・特別講演・写真撮影:久保槙祐野(岸ゼミ)
・ポスターなどイラスト・デザイン:大宅杏実(岸ゼミ)
・動画撮影・編集:岩見啓明(岸ゼミ)
・ウェブ:岸美貴子(NGOジャパンハート)

備考:本企画・実施は、以下の助成を受けています。
・探究学習を多様化するアートベース・リサーチ: 循環的共創を生み出す教育環境デザイン(研究課題:24K06243)
・アートベース・ペダゴジーの教員養成プログラム開発とリサーチハブ構築による社会実装(研究課題:20KK0045)
・パフォーマンス・ペダゴジーのプログラム開発と自己変容プロセスの解明(課題研究:22K13024)
・アートベース・リサーチとケアの美術教育(研究課題:24K03559)

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