概要
2022年4月6日に、本研究科多文化共生・異文化間教育研究領域所属の修士2年久保槙祐野、柴田恒の学生2名は、 都内の高校教員らの協力を得て、高校生に向けた「異文化理解」「多文化共生」について考えるためのワークショップを実施しました。 ワークショップでは、柴田さんが開発中の、協働学習における生徒間の異質性の気づきと理解のためのゲーム型教材を活用しました。 以下に、本企画者である院生2名と、高校生1名の感想を紹介します。
参加者・企画者の報告
柴田 恒(多文化共生・異文化間教育学研究領域 博士前期課程2年)
今回は、高校生が大学生との交流を通して「自分の進路について考えること」を目標のひとつとして企画を行いました。 昨今の新型コロナウイルスの蔓延により直接大学のキャンパスに赴く機会が少ない高校生にとって、 少しでもワクワクするような未来を描いてもらうことを目標に、大学の学びを体験してもらいました。
私は、協働学習における他者理解を目的としたゲーム教材の体験企画を担当しました。 グループを作って他の生徒と協働的に取り組むことに対してポジティブな印象をもっていない生徒が多く、 自分の意見を伝えることが苦手だと言う生徒もいました。 しかしながら、ゲーム感覚で少しずつ自分を開示していく中で、他の生徒との考え方や意見の違いに気づき、 その違いを楽しむ様子が見られました。 大学では、これまでの小中高と勉強してきた内容を使って自分の考えを表現し、 フィールドに働きかけていく「実践の場」が増えていきます。 今回のゲーム教材の体験を通して、表現することの楽しさ、そして様々な価値観に触れて世界が広がっていくことの面白さを 感じてもらうことができたと感じています。
今回は高校生を対象にした企画でしたが、彼らとの交流を通して自分自身たくさんの学びがありました。 今回の経験を基に開発中の教材をさらに発展させ、より良い形にしていきたいと思います。 また、今回参加してくださった皆さんのご活躍を心より応援しております。今回は貴重な経験をありがとうございました。
久保 槙祐野(多文化共生・異文化間教育学研究領域 博士前期課程2年)
本研究科の共同研究者である都内私立高校の木村先生と会話をしている中で、 卒業後の進路を含めたこれからの「未来」について高校生が考える機会があれば、という話が出てから、 すぐにこの企画に着手しました。
短い準備期間であったのにも関わらず、木村先生と学生のチームで、高校生に伝えたいこと、 持ち帰って欲しいことなどをたくさん話し合い、企画を練り上げ、広報して実施に至ることができました。 当日、最初は緊張した面持ちで教室に入ってきた高校生たちでしたが、さまざまな活動を通して学ぶ過程の中で、 だんだんと笑顔になっていったり、驚きや気づきを呟やく声がどんどん増えてきたりしました。 高校生のみなさんのまっすぐでキラキラした眼差しを見て、彼らが素敵な未来を創っていくことを確信しました。
本企画は、自分たちの未来は自分たちで創っていくことができる、というメッセージを込めた 「Future Design」というテーマで企画をデザインしました。 高校生が、大学生になっているであろう1年後の少し先の未来の姿、そして、多文化共生の社会で生きていく未来について、 参加者みんなで一緒に考えることができました。 木村先生とのひょんな会話から企画・実施まで至った本ワークショップでしたが、参加してくれた高校生、 引率の先生方、企画した大学生、自分自身も含め、関わった全員に新しい発見や学びを届けられるものを実施することができました。
ゆいさん(高校3年生)
ボードゲームを通して自分では思いつかなかった考え方や意見を聞くことができ、とても面白い体験になりました。 また、同じ日本人でも異文化の人だという考えは今までなかったので、そのように見ることもできると知り とても楽しく異文化理解について学べました。貴重な体験をありがとうございました。