文献輪読について

3年生秋学期には、ゼミ生は、3ー5本の文献(論文や図書)をゼミ生とシェアします。論文や図書を「読む」というのはなかなか骨が折れることです。しかも、輪読というのは誰かに説明することが前提になるため、その文献の「何」を「なぜ」紹介するのか、ということも考えながら読むことができます。単に「さー」と読むのではなく、自分自身と対話しながら読むことになります。

ゼミでの輪読の目的
①自分が何に関心があるかを見つける(探しはじめる)
②文献を読みながら、問いを見つけていく(どういうことだろう?と問いを持ちながら読む癖をつける)
③ゼミ生に読んだ文献を紹介する(全部を紹介する必要はなく、自分が大切だと思った部分をポイントを絞って紹介する)
④ゼミ生の研究に役立ちそうな文献を紹介する(この文献面白いから読んでみたらいいよ、と紹介できるようになる)

輪読の進め方
・ひとり持ち時間は30分です。
→30分で3-5本の文献なんて紹介できない!と思うかもしれませんが、すべてを説明する必要はありません。その文献の中で自分が大切だと思ったことを、なぜ、そう思うのかと合わせて紹介しましょう。

・ワールドカフェ形式で輪読します
毎回3人が輪読担当をします。他のゼミ生はそれぞれ関心のあるテーマに参加します。1人の輪読担当者に6人が参加します。同じ人数になるように調整をします。発表してから質疑ではなく、「会話」をすることを意識してください。30分が過ぎれば、もう一度同じことをします。2回のセッションを持ちます。輪読担当者は2回説明をすることになりますが、2回目はより具体的に説明ができると思いますし、新しいメンバーで輪読をすると視野も広がると思います。