(ICT X 教育)Opening

背景(現状)

 近年、多くのICT機器が注目される中、ICT が子どもたちの成長(教育)に役立つという声が多くあがっています。実際に、少しずつ学校教育などの場面ではICTの導入が進んでいるところも増えています。また、プログラミング教室などのICTに関する学びの場も増えてきているのが現状です。

 一方で、いくつかの問題もあります。1つ目として「ICTの使用方法」に関して。ICTの可能性の幅広さ・複雑さからその使い方をよくわかっていない、効率的な使い方がわからないという問題があります。可能性に富んだICTというツールの効率的な使い方を考えていく、実践していく必要があります。2つ目は「どう子供達の成長に活かすかの具体的な方法」に関して。前述したことと被ってしまいますが、「使い方がわからない」→「具体的な方法が思い浮かばない」というつながりになっています。ただの遊びとして用いられるICTの役割ではなく教育、異文化交流、英語学習促進など、様々な角度からICTの持つ可能性を存分に引き出すことのできる力・人材が求められていると考えられます。

<英語教育>

・英語教育の質が低い。具体的には「アウトプット」が行えていない。

→これまでの英語という科目はあくまで受験・テストとして活用される「評価基準の1つ」でした。「なぜ英語を勉強するのか」という問いに対して不明確なまま英語の授業が行われていました。よって受験の傾向や内容に沿った授業展開がほとんどであり、「英語を使ってできること」に焦点が当てられていませんでした。

>>私たちの目標

「英語を学ぶ」のではなく、「英語を使って新たなものを学ぶ」、そんな英語学習をデザインしていきます。英語というツールは目的ではなく手段です。アウトプットや国際交流を軸にしたアクティビティを経験する中で、新たな価値観や多様性の理解を促進させたいと考えています。

活動内容

ワークショップを通して新たな学習方法を探す。その中でICTも活用していく。
(1)オープンキャンパスの高校生を対象とした英語学習実践。
(2)小学校や学童保育での英語アクティビティー。

個人の背景

柴田 恒
明治大学国際日本学部岸ゼミ3年生。元々は英語の教員志望であり、効果的な英語学習指導を学ぼうとしていた。大学2年の秋に経験したアメリカでのインターンシップが僕の考えを大きく変えるに至った。長年勉強して得た英語力のレベルの低さ、会話がスムーズに行えないアウトプット・表現力など、今まで勉強してきた英語が実用的ではなかったことを改めて知る。同じ経験をこれからの子供達にはしてほしくないと強く願う気持ちから、自分でICTを活用した効率的な英語学習の提案に、英語教育の根本的改革に取り組む意向でいる。

小林 奏太
明治大学国際日本学部岸ゼミ3年生。高校生のときに受けた授業全般で教師から生徒への一方的な授業に対して時代の変化による限界を感じた。話を聞くだけでなく自分で考え議論して発言出来るような環境をICTによってデザインすることで従来の教育の形を変化させていきたい。

 最終目標

<子どもたちとICTをつないで社会をかえる!>
英語というツールを通して、たくさんの価値観に触れてもらう!
そのために、円滑なコミュニケーションが行える英語教育へと変える!

(小学校での実践前の最終確認@代々木上原のカフェにて)

★活動報告★

2020年2月28日
英語「で」学ぶ教材開発と実践ー国日生の研究活動報告https://www.meiji.ac.jp/nippon/info/2019/6t5h7p000032nylm.html

★ICT活用ワークショップ:テクノロジーで切り開く未来の教育
・日時:9月29日(日)
・場所:明治大学中野キャンパス6F プレゼンテーションスペース
・内容:ドローン、VR、プログラミング、タブレットの多様な活用などを学ぶ