私たちは、日々の会話やふるまいの中で、知らず知らずのうちに「こういうものだ」と思い込んでしまうことがあります。 けれど、他者の視点に触れて想像してみることで、世界の見え方は変わるかもしれません。
このサイトは、 無意識のバイアスに気づき、 多様な価値観を想像しながら、 ともに心地よく生きられる関係をつくること を目的として、具体的な方法やツールを提供する場です。
気づく
対話する
想像する
国籍・外見
「日本語上手だね」
外見から、日本語を母語としない人だと決めていないだろうか。
ジェンダー
「良い奥さんになるね」
生き方の選択を、無意識の期待で狭めていないだろうか。
学歴・能力
「○○大学の人はさすがだね」
肩書きや所属を、その人そのものと重ねていないだろうか。
こうした日常の「あたりまえ」の会話の中には、私たちが「あたりまえ」だと思っている前提が含まれています。多様な社会の中では、ほんの少し言葉の使い方や意識を変えるだけで、みんなが互いに尊重しあって生きられる社会に近づくかもしれません。
POINT 01 バイアスは「悪」じゃない
バイアスを持っていること自体が悪いわけではありません。むしろ、それは誰にでもあるものです。ときには、ないことで困ることさえあります。たとえば、「男の子は青、女の子は赤」といった色のイメージも、トイレを色分けして表示する際に、直感的に区別できるという点では便利に働くことがあります。
POINT 02 「それ以外もあるかもしれない」と想像する
私たちが、私たちらしくいられるためには、お互いにとってちょうどよい関係をつくっていくこと。そのためには、私たちの中にある価値観、社会の中にある多様な考え方やあり方を想像できることが大切です。
決めつけずに。 柔軟に。 かろやかに。
一緒に変わっていける社会へ。
ついついカードは、日常の中で「ついつい言ってしまう」「ついついやってしまう」
そんな場面をきっかけに、無意識のバイアスについて考えるカードです。
CARD SAMPLE
こんな場面で…
「日本語上手だね!」
こんな場面で…
「男の子なんだから しっかりしなよ」
こんな場面で…
「○○大学の人は さすがだね」
カードには、日常の会話や状況をもとにしたシーンが書かれています。その場面について…
「あ、私これやってるかも」
「これで嫌な気持ちになる人もいるの?」
「これはバイアスなのかな」
「自分が当事者だったらどう感じるだろう」
GUIDE 対話は、正解を見つけることではありません
大切なのは「そういう見方もあるのかもしれない」と想像すること。対話を通して、互いの違いを知り、新しい視点に出会うためのツールです。
研究・開発・実践を繰り返しながら、丁寧につくりあげました
STEP 01
文献調査
無意識のバイアスに関する先行研究・文献を幅広く調査
STEP 02
データ収集
無意識のバイアスについての実際のデータを収集・分析
STEP 03
ゲーム開発 ↺ パイロット実践
ゲーム開発とパイロット実践を通した修正と開発のサイクルを繰り返す
STEP 04
多様な集団での実施
大学生・保護者層・地域コミュニティなど、多様な集団に対して実施
STEP 05
微調整・完成
多様な人が活用できるように内容や方法を微調整して完成
STEP 06
ウェブにて配布
多くの人に届けるためにウェブで配布・公開
(スマートフォン表示)
文献調査
無意識のバイアスに関する先行研究・文献を幅広く調査
データ収集
無意識のバイアスについての実際のデータを収集・分析
ゲーム開発 ↺ パイロット実践
修正と開発のサイクルを繰り返す
多様な集団での実施
大学生・保護者層・地域コミュニティなどに実施
微調整・完成
内容や方法を微調整して完成
ウェブにて配布
多くの人に届けるためにウェブで配布・公開
本教材「ついついカード:無意識のバイアス」は、どなたでもご利用いただけます。
ただし、ダウンロードには以下の条件があります。
無意識のバイアスを扱うテーマはセンシティブな側面があります。からかいや批判、否定的な反応が生じると、参加者同士の対話が生まれにくくなります。安心して意見を表現できる安全な場づくりがとても重要であり、そのためにはファシリテータの役割が欠かせません。
そこで開発者は、これまでの実践経験をもとに、ファシリテータ研修を提供しています。
ファシリテータ研修の受講後にテストを受けていただき、合格された方に教材ダウンロード用のパスワードをご案内します。
NOTICE: 本教材は研修を受講された方のみが利用できる教材です。オンラインのファシリテータ研修を受けていない方への共有はご遠慮ください。
本「ついついカード:無意識のバイアス編」は、明治大学国際日本学部 岸ゼミのアートベース・リサーチ(ABR)として取り組まれました。
ABRとは?
アート作品やその制作プロセスを通して、社会や人間について探究する研究方法です。
ついついカードの開発は、単にカードというアート作品をつくるプロジェクトではありませんでした。カード(アート)をつくるプロセスそのものが、私たち学生にとって無意識のバイアスについて探究するプロセスでもありました。
01
教育実践
02
大学の社会貢献
03
ABRとしての研究
この取り組みは、そのすべてを含んだプロジェクトです。
代表
緑川 怜
デザイン
岡部美鈴・鈴木彩心
システム
福留 颯
実践協力
山本佳奈・花咲ひなた・本吉美帆
松田紗優果・KIM YOOCHA
大学・研究
明治大学国際日本学部
岸ゼミ
企業協力
株式会社ツナグラボ
代表取締役 中西 將之さん
専門家協力
DEI総研
伊藤 義博さん