A little Taste of Home

 

A Little Taste of Homeのプロジェクトは食を通して人と人をつなげる場をつくることを目的とした活動です。

第1弾!A Little Taste of America

 

第2弾!A Little Taste of Syria

2011年3月にはじまったシリアの内戦。あれから8年がたちました。かつては、平和で豊かな国だったシリアも、今ではメディアで流れてくる破壊、兵器、テロ、死傷者、混乱、混沌のイメージの方が強くなっています。そういったネガティブなイメージは、難民として異国で生きるシリア人にとって大きな障害となります。岸ゼミ2期生のヤーセルさんは、明治大学で実施した2018年UNHCRの難民で「シリア人というと誤解や偏見を持つ人も多い。英語の教師をしていた時も、児童の保護者にシリア人に教えられたくないといわれたことがある」と述べていました。内戦はその国の政治の問題であり、その国の国民の問題ではありません。内戦が起こるからといってそこに住む人々が否定され、非難されることはあってはいけません。しかし、そういったネガティブイメージは広く広がり、なかなか変えることができません。そこで、岸ゼミでは、ある文化や人に対する偏見や誤解を軽減したり変容していくことを目的として「一緒に料理をして食べること」に着目しました。

食事は欠かすことができない人間の営為です(人間だけではなく地球のすべての生物にとって)。食事に至るまで、多くの人が関わります。食材がうまれ、料理され、食卓に並べられ、人の口に入るまで多くの「物語り」があります。また、食事は文化的、社会的、歴史的な側面を持ち、それぞれの文化に接近するきっかけにもなります。さらに、口に入れる以上、安心・安全でなければなりません。つまり信頼関係があるからこそ相手が料理をしたものを食べてもらえるし、してもらったものを食べれるのです。そういった人と人とがつながり、理解し合い、分かち合い、生み出せる「料理」そして「食事」ができる活動を作っていきます。

Webページはこちら→→ http://syria.ictedu.org/

すでに国際日本学部の学生たちが中心となって、中野区の「ナカノバ」レストランを貸し切って料理会をしました。実験的に行った会でしたが、一緒に料理をし食事をすることでぐんっと人が近づいたのを感じました。これを全国どこでも実施できるようにレシピ本を作り、こういった異なる文化的背景を持つ人たちが集まり共に何かを生み出せる環境のデザインについて提案したいと思います。

当日の様子

第1回目:A Little Taste of Syriaの会@ナカノバ@2017年11月