12/21 UNHCR難民映画祭を実施

12月21日にUNHCR難民映画祭を明治大学中野キャンパスで実施しました。岸ゼミが中心となって準備運営を行いました。来場いただいた方にシリアへより関心を持っていただけるようにシリアを紹介するポスターや、シリアの”ことば”展などを準備。司会、通訳、受付、会場、展示、話題提供を含めすべて学生たちが進めてくれました。国際日本学部の学生の強みが見れたいい会だったと感動です。

上映映画「シリアに生まれて」はとてもいい映画でした。国外避難民としてシリアを出た複数名のシリア人(中心は子どもの語り)を中心に物語が展開されていました。映画では、内戦の恐ろしさ、傷つき、失い、疲弊する人々の姿もあるのですが、それ以上に、この困難にも関わらず、シリア人の強さ、やさしさ、思いやり、愛情、友情、希望、暖かい関係性がみれて、すごくよかったです。

私たちは情報を読み取る時、既有イメージにあった情報を積極的に取り入れてしまいがちです。同じ情報でも「シリアは危ない」「難民はかわいそう」という目でみると、よりその情報にフォーカスして映画を見てしまいますが、「シリア人のやさしさ、強さ」の視点でみると、全く違う姿が見えてきます。そういった視点は、「私」と「シリア」または「シリア人」との関わりの中で作られます。

映画上映後、シリア人留学生のヤーセルが実際に自分の経験を話をしてくれたことで、来場者の映画の見方、理解、感じ方に少し変化があったのではないかな、と期待しています。まさにヤーセルが、いろんなネガティブなフィードバックがある中でも積極的に社会に向けて情報発信するのは、人々がシリアやシリア人に対する見方、感じ方、考え方を少しでも広げたいという思いがあるから。今回の映画祭がヤーセルをはじめ、多くのシリア人の(私の思いも含め)そういった思いにつながればいいな、と思いました。

今回そういった思いを受けて岸ゼミの1期生と2期生、卒業生、ほか多くの人が力を貸してくれました。そういう思いがひとつにつながり、大きな力になったことに、私自身とても力をもらいました。学生たちに心から感謝です。

学生たちが制作したシリア紹介の展示ポスターはこちら

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