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11/28 WALS3日目

学会最終日(11月28日)は、学会がアレンジする学校とは別のバンドンの学校を訪問しました。

そう!初日に偶然出会ったエルビラさんの学校です。
カトリックの学校で、幼稚園、小学校、中学校のエスカレートの学校。
いい学校とは聞いていたけれど、教育のレベルの高さに驚きました。
ホテルまで、校長先生自らが車で迎えにきてくださり、1年生から6年生までの授業をすべて見せていただきました。授業を少し見せてもらっただけでも、すごくいい学校なのがすぐ分かる。子どもの意欲も高いし、教室の掲示物も豊富だし、教具や特別教室(実験室や音楽室、図書室、博物館など)も充実している。
途中から、中・高等部のオノ校長先生も合流してくれました。中・高等部はちょうど試験中だったので、外から様子を見せてもらうだけだったけれど、やっぱりだいぶ雰囲気が違うね。

ラリー校長@初等部とオノ校長@中・高等部から、インドネシアの教育状況や課題などかなり詳しく、たくさんお話を聞くことができました。
急な訪問にも関わらず、ケーキやランチもごちそうになり、学校のTシャツまでプレゼントしてもらい、最高のおもてなしに心から感謝です。
小学校の先生方!本当に素敵な学校です。インドネシアの小学校と交流を希望する学校はご紹介しますよ〜。
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★写真は、学校で出会った先生たち、子どもたち。毎週金曜日は、民族衣装(バティックのシャツ)を着ることになっていて、この日は色鮮やかな制服で、子どもたちも先生もすごく素敵でした。最後の写真は、子どもが書いた絵。この国にもパン食い競争がある!

11/27 WALS 3日目

学会3日目(27日)は、発表日。

中国広州の小学校と一緒に取り組んでいる授業研究を事例に、「An Intercultural Collaborative Lesson Study based on Case-Based Reasoning」というタイトルで発表しました。

国を超えて日本と中国の実践家と研究者が一緒になって授業研究に取り組むことの意義をUnlearningの観点から述べ、Unlearnigのプロセスにおいて、双方がどのような「問い」を新たに創り出すようになったのか、ということを発表しました。異文化間で授業研究に取り組むことで、普段気にかけていなかったところに注意がいくことがあります。「なんで?」「どうして?」という問いを追求するプロセスで、自らの実践の文化的・社会的・歴史的・経済的・政治的背景に着目するきっかけになることがあります。新しく自分の実践を見る「問い」を持つ(unlearningする)ことで、自分の実践がどう変わっていくのか・・・これは今後の研究です^^

今回学会で知り合ったいろんな方を含めて発表を聞いてもらえ、コメントや質問もいただき、とても楽しかったです。特にセネガルのAliouneBadara DIOPさんの「授業を考える際、日本や海外の専門家が来て指導する方法だと、どうしてもトップダウンになるけれど、現場の先生が一緒に実践に取り組む中で「問い」を見つけていくというのはとても大事だと思った」というコメントはすごく嬉しかったです。国際学会で,自分の発表がどこかの国の授業研究に役立てると嬉しい。そういう意図を持って次回も研究発表に取り組みたいと思いました。

ほんとたくさんの人と知り合え、意見交換&議論でき、仲良くなれ、とても充実した学会でした。
カンファレンスは今日で終了!明日は、学会主催の学校訪問。私は、エルビラさんの小学校へGO!

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写真① セネガルのAliouneBadara DIOPさんと。
写真② UPI@インドネシアのAndrian Rustaman先生&吉崎先生と。

11/26 WALS 2日目

学会2日目(26日)は、コンカレントセッションとポスターセッション。

インドネシア、シンガポール、セネガル、エチオピア、マレーシア、ブルネイなどのいろんな国の授業研究について知ることができた。でも、実践研究に関しては、どこもだいたい同じような内容の発表だったな・・。どう授業研究をしているのか、何が到達できて、何が課題になっているのか、という内容が多いけれど、だいたい結果は同じ。私もシリアの初等・中等教育やミャンマーの教育大学で授業研究に長年取り組んでいたので、発表されている内容に対して強く共感する。同じところで成果や可能性を実感して、同じところで悩んでいることが分かった。

授業研究をいろんな文化的文脈で実践した時に「日本では見えなかったもの」が何かを知りたいな。私達は、海外での授業研究の取り組みから「見えなかった何か」を知り、新たな問いをたてれると思う。それが何か、知りたい。引き続き、WALSに着目していこう。

実践研究以外の発表では、授業研究のための方法論や理論枠組みなどが面白かった。特に名古屋大学の博士課程の学生さんのaffectiveとcoginitiveの関係性を着目した授業分析は、すごく参考になった。彼の指導教官のS先生に、分析したデータをみていただけることになったので、今分析中のデータをできるだけ早く整理しなくちゃ。

それにしても、アジア、アフリカなどいわゆる途上国といわれる国からも発表者がたくさんいるけれど、さすが国際学会で英語で発表するだけあって、優秀な人が多い(上から目線?!スイマセン)。英語はもちろん、プレゼンもうまいし、論理的な展開で、主旨が明確、根拠も示されている。

こういう人たちと将来一生研究できたらすごく楽しそうだなぁ〜。ワクワクする。まずは、すっかり仲良くなったティティ先生とルール先生(共にエチオピア人)と共同研究の可能性を探っていこうと思う。

写真1689393_865588963482109_4680159477782554589_n エチオピア人のティティ先生とルール先生と一緒に。

東京大学の山内ゼミで講演

今日は、山内先生@東京大を訪問。

関西にいた時、東大の山内先生やN先生の研究室ではおもしろい実践や研究をされていて、かなり参考にさせてもらっていました。今、ご縁があって東京にいるので、是非いろいろご一緒させてもらいたいと思い、山内先生と学会でその話しをさせてもらったら、院ゼミで研究や実践を共有する場をいただきました。

今日は、私が関わっている実践や研究(の視点や方法)について話しをして、それに対していろいろ意見やコメント、フィードバックをもらいました。研究についての議論はほんっとに面白い!!

この議論を通してもっと意識的にならなきゃと思ったのは、「どういう研究者なのか」ということ。研究者なんか、実践者なのか、実践的研究者なのか、それとも・・・??。私は、(問題解決のための)実践を現場の人と共に創っていくスタイルの研究が多い。そこでの「私」は、研究者なのか、実践家なのか、それとも??

先月の異文化間教育学会の研究会では「現場への接近法」について、先日の質的心理学会では研究者が実践に関わる意義について考えることがあり、今回もまた、改めて自分がどういう研究者でありたいかということを考えました。今は最近読んだホルツマンのスタンスが一番自分に近いと思っていたけれど、山内先生に改めて問われて、「実践者(実践を現場と共に創り出す研究者)」と答えたものの、再び自分に問い直す。研究者だからこそできる実践もある。ん〜。なんだろう??

どういう研究をしたいのか。
研究の知見を誰に伝えたいのか。誰に使ってもらいたいのか。
私にとっての研究の営利とは何か。
誰かこの問いについての議論につきあってください。

11/21 川崎市立T小学校の授業研究

少し前の話になりますが・・・
インドネシアへ学会にくる前日の21日(金曜日)。

川崎市立T小学校の授業研究に参加させてもらった。いつもは、今回は、いつもご一緒させていただいている野中先生@横浜国大が参加できないということで、ディスカッションでの講評では、野中のこれまでの指導のラインを保ちつつ、何をフィードバックしようかといろいろ考え、考え、考えた結果、授業を解釈する新しい視点として「越境」という概念を提示させてもらうことにした。

何をどう見るかという視座(frame)は、学校現場に埋め込まれ、授業研究を通してその知は形式知となり、それを基盤として授業改善やカリキュラム開発が行われる。必要に応じて大学教員など専門家が現場と一緒になって視座を提供し、その視座(re-frame)を軸に授業改善やカリキュラム開発が取り組まれる。
授業における子どもが学ぶ様子を解釈する時、視点を変えることによって「見えるもの」が違ってくるし、そこで起こっていることの「意味付け」が変わってくる。私自身、今回の授業観察では、「越境」という概念からセンター級、3年生、5年生の授業を「見た」。うんうん。たくさん面白いことが分かってきた。たとえば・・・と実際の事例をあげて説明したいけれど、FBなのでここは割愛。

今回話題提供させてもらい「越境」という概念が、今まで「見えなかったこと」を可視化し、T小学校の取り組みに役立てばいいな〜。

★写真は、T小学校の先生方からいただいた花束。嬉しいという気持ちが心から溢れ出してとめれないくらい感動でした。T小学校の先生、ありがとうございました!!!

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11/18 「良い就職とは何か」の研究会

先日火曜日は、リクルートの就職みらい研究所がNPO法人ミラツク(西村 勇哉さん)と共同で実施している「良い就職とは何か」の研究会に参加した。
★詳細はコチラ★

http://data.recruitcareer.co.jp/workshop/…/11/vol3-85a0.html

今回の講師は兵庫県立大学の内平先生。兵庫県立大学では、課外活動として学生主体の地域連携の様々なプロジェクトが実施されている。内平先生のお話はとても興味深く、地域連携による学生主体型の実践について、明確に自分が追求(研究)したい問いを持つことができた。

パネルディスカッションは、NPO法人ハナラボの角さんと内平先生の予定だったが、急遽、西村さんの一言で、私も参加することになったので、下記の問を投げかけた。
ひとつは、地域連携による学生主体型を大学で取り組む意義について。学問とこういった課外活動の「つながり(越境)」は意図されているのかどうか。
上記のような取り組みは、汎用的スキル(コミュニケーション力、交渉力、ICT力、論理的思考など)を習得する上では有用であることはすでにいくつもの実践研究で報告されているけれど、学問(専門分野)との相互関係はどうなんだろうか?大学として取り組むのであれば、学問(専門分野)とのつながりを視野にいれて経験したり、内省することって私は大事だと思う。むしろそれが無いと、深い学びや限りなく広がる可能性につながらないんじゃないかな〜。

「良い就職とは何か?」を考える上で、「良い」という価値判断をするのは「私」になる。「私」は、大学の専門分野での経験と切り離すことはできないと思う(学生はそこまで学部や学問を意識していないかもしれないけれど、日々の学業を通して、領域固有の言語や考え、理論、価値観、世界観をを持っていると思う)。何をどのように考え、経験し、内省するか、どういう自分になりたいのか、ということと学問(大学の専門分野)も関連していると思う(もちろん、あえて現在の専門領域を追求しないという選択も含めて)。

まさに、この点に地域連携による学生主体のプログラムを「大学で」実施する意義があるのだと思う。
それに、汎用的スキルだけを持った人を多く社会に輩出しても、社会の複雑な問題には取り組めないのではないかな。自分の専門領域があるからこそ、ひとりひとりが他者にとって異質な者になり、協働やイノベーションのきっかけになる。
その後は、参加者とのダイアログセッション。私は、リクルートの方と、企業向けの人材育成プログラムを提供されている2人の方と同じグループで、いろいろ議論できたのが楽しかった。

ちょうど読んでいた論文とも関係することがあり、内平先生の事例も論文の理論もより理解できた。まさにこういうことが学問と実践をつなぐインパクトじゃないかな。

その論文はコレ→★Antonacopoulou, E.P. (2009). Impact and scholarship: Unlearning and practising to co-create actionable knowledge. Management Learning, 40, 421-430.

— 場所: リクルート

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「高等教育における評価」についての勉強会

今週末は、「高等教育における評価」についての勉強会のため、関西大学@大阪へ。2日間みっちり多くを考え、多くを学び、多くに気づき、多くの課題を見つけました。ディスカッションは楽しい!でも、ヘトヘト・・・。
この議論を積み重ね、来年か再来年をめざして、「地域とつながる。実践で学ぶ。学生のフィールド活動をどう評価するのか。」の本を出す予定です。お楽しみにです〜。

シリア難民支援の取り組み

シリア難民支援をしている活動についていろんなところで講演させていただいています。その資料を一部公開します。


11/8 教育心理学会のTutorial Session「教育心理学の未来―学習研究の新しいパラダイム―」

今週末(8日・9日)は大阪出張でした。

8日は、大島先生@静岡大学にお声かけいただき、教育心理学会のTutorial
Session「教育心理学の未来―学習研究の新しいパラダイム―」に参加しました。教育心理学会には所属していないので、1日参加で参加。プログラムを見ると、すごく興味深い研究が多くて、教育心理学会にも所属しようかな、と悩み中。でも、すでに7学会に所属しているのでこれ以上増やすわけには・・・。悩む・・・。

Clark Chinn@Rutgers Universityの講演を聞いて、ディスカッションという流れを3セッション。聞いたことをグループで議論して質問をだして、回答いただいてから次に進むという流れ。英語のワークショップだったし、曖昧なところをひとつひとつ確認しながら進めていけた。今回は、教育心理学と学習科学の違いを出してその相互補完について考えるということだったので、私の研究方法へのモヤモヤを議論でき、もっともっと追求していこうと意欲が湧きました。

Tutorial Sessionだけ参加する予定だったけれど、「わかるとは」というタイトルで、シンポジウムがあったのでそれにも参加させてもらいました。「わかる」といことをどう捉えるかによって、学習支援も学習環境のデザインも変わってくる。私達は「わかる」ということをどう捉えていくのか、私は「わかる」をどう捉えて授業を設計しているのか、改めて意識できました。

★詳しくはコチラ★

https://confit.atlas.jp/…/eve…/edupsych2014/static/symposium

実はこの日、私がとっても関心を持っているホルツマンのワークショップも神戸で開催されていました。参加できなかったのだけど、師匠が参加していたので、その話を聞きたかったし、私が学会で考えたことも議論したかったので、三宮で師匠と待ち合わせをしてまっこりを飲みながら2時間ディスカッション。まさに田島先生@東京外国語大学のいう「わかったつもり」を対話を通して自分のものにしていくプロセスを経験。

翌日9日は、大学院の博士課程(後期)の研究発表会に参加。研究者として育ててもらったこの研究会に貢献したいんだけど、東京にいるのでなかなか参加できない。今回は参加できてよかった。うまく時間が合えばなるべく参加するようにしたいな。
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— 久保田 賢一さんと神戸国際会議場にいます。

日本教育心理学会にて学習科学の最新の動向を議論

今週末(8日・9日)は大阪出張でした。
8日は、大島先生@静岡大学にお声かけいただき、教育心理学会のTutorial
Session「教育心理学の未来―学習研究の新しいパラダイム―」に参加しました。教育心理学会には所属していないので、1日参加で参加。プログラムを見ると、すごく興味深い研究が多くて、教育心理学会にも所属しようかな、と悩み中。でも、すでに7学会に所属しているのでこれ以上増やすわけには・・・。悩む・・・。
Clark Chinn@Rutgers Universityの講演を聞いて、ディスカッションという流れを3セッション。聞いたことをグループで議論して質問をだして、回答いただいてから次に進むという流れ。英語のワークショップだったし、曖昧なところをひとつひとつ確認しながら進めていけた。今回は、教育心理学と学習科学の違いを出してその相互補完について考えるということだったので、私の研究方法へのモヤモヤを議論でき、もっともっと追求していこうと意欲が湧きました。
Tutorial Sessionだけ参加する予定だったけれど、「わかるとは」というタイトルで、シンポジウムがあったのでそれにも参加させてもらいました。「わかる」といことをどう捉えるかによって、学習支援も学習環境のデザインも変わってくる。私達は「わかる」ということをどう捉えていくのか、私は「わかる」をどう捉えて授業を設計しているのか、改めて意識できました。
★詳しくはコチラ★

https://confit.atlas.jp/…/eve…/edupsych2014/static/symposium

実はこの日、私がとっても関心を持っているホルツマンのワークショップも神戸で開催されていました。参加できなかったのだけど、師匠が参加していたので、その話を聞きたかったし、私が学会で考えたことも議論したかったので、三宮で師匠と待ち合わせをしてまっこりを飲みながら2時間ディスカッション。まさに田島先生@東京外国語大学のいう「わかったつもり」を対話を通して自分のものにしていくプロセスを経験。
翌日9日は、大学院の博士課程(後期)の研究発表会に参加。研究者として育ててもらったこの研究会に貢献したいんだけど、東京にいるのでなかなか参加できない。今回は参加できてよかった。うまく時間が合えばなるべく参加するようにしたいな。

英国の共同研究者が来日!

あっ!という間に11月になっていました。早い〜。
今週は、科研「日英比較研究に基づくICTによる学校イノベーションモデルの開発」(横浜国立大学 野中陽一先生代表)の研究で、調査協力をしてくださっている小学校の先生2名が、国際交流基金のプログラムで来日したので、1週間の来日中3回もお会いさせていただきました。

1回目(26日日曜日)は、到着日に銀座でディナー。
2回目(30日木曜日)は、浅草へご案内。
そして、3回目(31日金曜日)は国際交流基金が主催するフェアウェルパーティのレセプションに参加。

このプログラムには英国のいろんな地域から20名の校長先生が参加され、お二人の先生にご紹介してもらい何人かの先生方といろいろお話させてもらいました。とても興味深い実践をされている学校もOfstedの認可を受けた学校もあり、将来これらの学校を訪問したいという楽しみができました。

今回、英国からの校長先生とお話させてもらって改めて日本の学校の「特徴」というのを確認できました。以前、日英の小学校におけるICT活用の特徴を、それぞれの文化的・制度的な観点から考察する論文をまとめた時、日本の教育専門家からデータを集めたけれど、今回逆に英国の校長先生何人かに日本の学校を見てどう見えたかを聞いてみると、改めてそれを確認できたし、新しい視点もありました。(それについては、今後の研究にご期待!)

(参考→”Socio-Cultural Perceptions Features of ICT Practice at Primary Schools: From Teachers’ Perceptions about UK and Japanese ICT Use”, International Journal for Educational Media and Technology, Vol.8(1):pp.11-23)

比較することで見えてくることは多い。自分にとっての当たり前を「異化」して、空気のようみ見えないモノ(文化)に関心を持つことで、「見えてくる」こともある。私はそれを見たい。知りたい。
明日は、5時起きで大阪出張!