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8月25日〜28日の国際学会International Conference Media in Education (ICoME)2014

8月25日〜28日の国際学会International Conference Media in Education (ICoME)2014が終了!

http://kaeim.or.kr/2014_icome/

今年は、明治大の学生3人が、国際日本学実践科目で実践した山形大学との遠隔実践を事例として、Collaborative Work Relationshipの観点から発表しました。

タイトルは、The Process of Developing a Collaboratie Working Relationship in a Collaborative Project Using ICTです。
ペーパーは、近日中にウェブにアップされるので、分かればシェアします。

直前まで私が忙しすぎてプレゼンの方は全くみれておらず、発表前に少しコメントしただけだったけれど、発表とてもよかったです。
(もちろんペーパーの方は確認していたので心配していなかったけど、発表の方は、分析の結果もとても分かりやすくまとめていてとてもよかった!)

そしてその成果が出て、なんと、Young Scholar Awardを受賞!
他大学の先生から「とてもいい発表だった」「きっと表彰されると思った」とお褒めの言葉ももらい、担当教員としては嬉しい限り^^

山口君、あい、あやか、おつかれさま。そしておめでとう!

さて、今日帰国です。帰国時間は夜中12時くらい。
そして、その数時間後には再び韓国へ戻ってきます。
明日からは、ウズベキスタン出張。
韓国でトランジットなので、またソウルに戻ってくるけれど、準備のためにいったん帰国です。

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UNRWAで研究調査②

20日(水曜日)も、とても忙しい一日でした。午前は、調査研究のための朝8時にはUNRWAフィールドオフィスに到着。UNRWAでの調査研究では、7人の教育専門家が協力してくれました。中には、私がシリアのUNRWAにいた時(8年以上前)に知り合った専門家もいて、覚えてくれていたのがとても嬉しい!
★調査研究「日本の映像コンテンツを活用した途上国における教育支援の可能性」については、今年度中に論文等で発表します^^

日本で開発された映像コンテンツの質はとても高いので、これらのコンテンツが、中東の教育現場で活用されるのであればすごく嬉しい。小学3年生の映像コンテンツを見てもらい、学校のカリキュラムと合うのか、映像を活用して先生が指導案を作ることはできるのかなどの項目についてひとりひとり意見を聞くと同時に、意見に違いがあれば議論してもらい、その理由を明らかにしてもらいました。ヨルダンでは、アルジャジーラが提供する映像コンテンツを使った授業(アラビア語など)も見られるようになったし、映像コンテンツを使った授業開発が進めば、日本の映像コンテンツもきっと役に立つと思います。

ディスカッションの中で特に面白いと思ったアイデアがありました。それは、この映像コンテンツをガザの教育支援に使いたいというものでした。ガザの子どもたちは、絶対的に経験が不足しています。隔離壁の中に閉じ込められて生活の中で、彼らが学校で学ぶ知識は、実生活や実体験と結びつける事が難しく、結果として暗記中心の学習になってしまいます。映像メディアは、間接経験を提供することができるため、意味も分からず教科書を暗記するような学習ではなく、映像によって提供される世界と関連づけて教科書で知を探求できる・・かもしれない。

実際、映像を使って授業をするためには、教師の力量が非常に重要となってくるので、映像コンテンツを提供すれば、いい授業ができるかといったらそうではありません。でも、ガザの子どもをはじめ、行動範囲を制限されることから知を探求するための十分な経験ができない子どもにとっては、とても有効なツールになるんじゃないかな。今後映像コンテンツの提供が決まれば、それをどう使っていくかについてUNRWAと共同研究をしていきたいな。

そうなったら日本の小学校の先生!
是非いろいろみなさんの知見をシェアしてください^^

写真は、調査研究に協力してくれたUNRWAの教育専門家たち

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やさしいシリア人@ヨルダン

19日(火曜日)、UNRWAでの打ち合わせを終えた後、思い立って、アンマン郊外のマダバに行くことにした。夕方3時半からアンマン郊外に行くなんて、無理かな、、と思ったけれど、できるかどうかじゃなくて、できなくても「今」を大切にしなくちゃいけない!と判断し、強行した。コトの発端は、カマルの家での前日の夕食後の会話だった。「今の生活に心から感謝している。家族がそろってヨルダンで安心して生活ができていること、ここにいる家族とシリアにいる家族を支えるためための収入があること。感謝しても不満なことは何も無い。ただ、子ども達は未来を描くことができず、退屈している(今を楽しんで生活できていない)。」とカマルが言った。

それは私が子どもたちに、不適切な質問をしたことへの応えだった。
「将来どうしたい?」
何気ない会話のはずだった。でも、あの子たちはそれに応えられない。それを実現する方法を今持っていないのに、それにどう応えられるのか。

上記の会話は、子どもたちが「いつか日本に行きたい」「日本で勉強してみたい」といった話となり、穏やかに過ごせたけれど、私の中では、モヤモヤしたものとなった。

そこで思いついたのは、「一緒に旅行する」ということ。カマルの家族に「楽しみ」や「今を楽しめる時間」をプレゼントしたいと思った。とはいうものの、時間がとれるのは、急にカマルも仕事を休めないので翌日の仕事終わりの時間(3時以降)。それに、カマル達が郊外に出ることは簡単なことじゃない。彼らはシリアからきたパレスチナ難民。そのため、ヨルダンにいるパレスチナ難民とは違い様々な制限がある。つまり、アンマン郊外に出る許可が必要なのだ。

翌日。カマルたちがアンマン郊外に出る許可は取れた。仕事が終わってから行ける旅行は、2時間くらい離れた場所が限界。そこでマダバにいくことになった。

しかし当日に手配できる車はそうそうない。ミニバスは手配できなかったのでタクシーを2台使って移動することになったけれど、2台のタクシーが一緒に移動するのは簡単なことじゃない。

そこで、ラドワンのお兄さん(ジャマル)に相談したところ、友人とその友人を紹介してくれ、車を手配してくれた。

助けてくれたのはシェフワーダハとコダイバ。午後1時くらいに相談したにもかかわらず、午後3時半には車を手配して迎えにきてくれた。

二人の協力のもとマダバを訪問。シェフワーダハとコダイバは、せっかくなので、とマダバから30分のところにあるモーゼの終焉の土地(ネボ山)とさらに40分ほど離れた死海にも連れて行ってくれた。

子どもたちは大喜び。カマルも奥さんもとっても喜んでくれていた。嬉しい!

シェフワーダハとコダイバの心遣いに、みんなとても素敵な時間を過ごせた。シェアフワーダハには私は1度しかあってないし、コダイバは、友だちのお兄さんの友だちの友だちで私は会った事もないにも関わらず、みんなが楽しく過ごせるようにとても気配りをしてくた。

アンマンに帰ったのは、午後9時。シェフワーダハたちに本来かかるはずだったタクシー代を払おうとすると、受け取ってくれない。「困ったことがあればなんでも助けると以前いっただろう?」とシェフワーダハ。

そう、シェフワーダハは、両親を失ったシリアの孤児たちの里親を捜したり、子どもたちが慣れない土地(ヨルダン)でちゃんと生活ができるように支援をしたため、前回の訪問の際、妹たちが預けてくれた子ども服を渡したくて一度だけ会った事がある。その時の約束を覚えて、今日は私の急なお願いに応えてくれたのだ。

そう、シリア人ってそういう人たちなんです。こういうやさしさにどれだけ今まで救われてきたことか。

幸せな笑顔と暖かい優しさをたくさんもらって、とても幸せな一日を過ごすことができました。

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UNRWAで研究調査@ヨルダン

19日(火曜日)はUNRWAで調査研究の事前準備。カマルとムハンマッドさんに調査研究の概要を説明して、研究方法の手続きについて共有し、翌日(明日)に実施することになりました。ちょうど、カマルの紹介で、Health ProgrammeのディレクターSさん(日本人)のお話を聞かせてもらうことができました。アポなしの面会にもかかわらず、歓迎していただき、シリアの状況、ガザの状況について詳しく教えていただきました。少しだけ聞いたお話をシェアしたいと思います。Sさんはシリアにいくため2年もの間ビザ申請をして3日間だけシリアのビザを取得でき、最近、シリアに入国されました。アブロマーネなどダマスカス市内の一部では、普通の日常の生活のように見えるけれど、遠方では空爆の音が聞こえてくるそうです。

一方、ヤルムークなどの地域では、今でも戦闘状態が続き、人の出入りがほとんどできません。幸運にもヤルムークから逃げてくることができた女性の話によると、ヤルムークの中は、「地獄よりひどい」そうです。

彼女は、夫を失い、3人の子どもと一緒にヤルムークで生活をしていたけれど、食料も飲料水も手に入らず苦しい生活をしていました。ヤルムークの様子を伝えるメディアが「食料がなく、犬や猫を食べる人もいた」と報道していたが、それも本当にあったほどひどい飢餓状態が続いていたそうです(注)。彼女の一番下の子どもがこのままでは死んでしまうと判断した彼女は、決死の思いでヤルムークを出る事にしました。

ヤルムークから出るには、2つのチェックポイントを通過しなければいけません。まずはじめに、自由シリア軍のチェックポイント。もう死にかけの子どもを抱いた女性を見た兵士は彼女を無条件でチェックポイントを通過させました。その数百メートルあとには政府軍のチェックポイント。ここでも、兵士達が彼女と死にかけた子どもをみて、彼女にチェックポイントを通過させました。その時、兵士たちは、自分たちが持っている食べ物をかき集めて、彼女と彼女の子どもに渡しました。彼女の子どもは、それらの食べ物をみて、すぐにパンに手を伸ばしました。他にも食べるものがあるにもかかわらず、パンだけ食べたそうです。

兵士が、「他にも食べるものがあるのに、何故パンだけ食べるんだ?」とその子に聞くと、「ずっとパンを食べれることを夢みていたから」というのです。

(注)ヤルムークは飢餓で苦しむ人が多い中、お金がある人は食べ物を手に入れることができるそうです。また自由シリア軍に入れば食料が与えられるといった交渉などもあり、お金もなく、また軍に入りたくない人たちは、彼女のように餓えを選ぶしかない状況だそうです。

最近では、完全に閉鎖され、孤立していたヤルムークですが、UNによって食料も医療品も少しは届けられるようにあったそうです。

詳細はコチラ:
http://www.unrwa.org/newsroom/emergency-reports/syria-regional-crisis-response-update-77

しかし、状況がまだ最悪なのは変わりありません。中にいる人は外に出ることもできず、様々な葛藤の中で生きています。

Sさんの話で一番印象深かったのは、「彼らが一番辛いのは、未来が見えず、希望が持てないこと」といった言葉です。この言葉、実は、ヨルダンにいるシリア難民たちからよく聞く言葉でした。

「餓えは苦しいし、空爆や銃撃戦は怖い。家族や友人が殺されたり、傷ついたりすることは辛すぎる。辛いのはそれだけじゃない。未来が見えないことは本当に辛い。」と。

食料や医療、衣服などの支援ももちろん必要不可欠ですが、彼らが抱えている問題は物質的なものの不足だけではありません。暗闇の中を足下が全く見えないまま歩き続ける。それがずっと続く。何も見えない。こんな絶望の中で生きている彼らに少しでも希望を持てるように自分は何ができるのだろうかと考えました。

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ワークショップ@ヨルダン

今年の3月から、シリア支援をしているヨルダンの青年ら(シリア人、パレスチナ人、イラク人など)と協働で、シリアの難民支援の環をひろげることを目的としたプロジェクトに取り組んでいる。日本にはシリアをはじめ中東の問題のために何かしたいと思っている人たちが多くいる。私もその一人だった。しかし、何かしたいと思っても何をすればいいか、何が必要とされているかの情報が十分にない。日本の友人たちに「何かできることがあったら言ってね」といわれるけれど、なかなかそれをうまく伝えられずにいた。
一方、ヨルダンでは、シリア難民支援をしているボランティアの人たちは、様々な支援を必要としている。

ひとつは金銭的な支援。彼らは自分たちの時間やお金を費やしてボランティア活動をしている。たとえば、ある女性は、精神的なトラウマや学校にいくための高額な費用のため学校にいけなくなったシリアの子どもたちに、自らの財産を使って学校をひらき、教育の場を提供している。最初の頃は、みんな持っているものを持ち合わせて、みんなで助け合っていこう活動をはじめてきたが、長引く内戦、ふえ続ける難民に対応していくことが難しくなってきている。一緒に活動している人の中には、「私の時間や経験を使ってシリア難民を助けたい。ボランティアで活動するけど、そこにいくための交通費を私はまかなうことができない。」という悩みがある。日本には、大きな額の金銭的支援はできなくても、彼がボランティア活動をするための交通費なら出せるという人がいるかもしれない。

また、経験的な支援も必要とされている。一緒に活動しているラハフは、「精神的なトラウマを持った子どもたちにどう教えたら良いのか。これまでのシリアの教育のように、教師中心の授業方法では、授業がうまくいかない」と悩みを持っていた。これに応えられる日本の教育関係者は多くいる。また、負傷したシリア人女性たちに生きる希望と自ら生計を立てられるように支援しているバトゥールは、「どうすれば、売れる商品が作れるのか」と悩んでいる。シリア支援をしたいといってくれた友人の中に、デザイナーさんは確かいたはず。

さらに、物資の支援も必要とされている。学校では文具が不足している。幼稚園では子どもたちが安全に遊べる教具が不足している。日本には、使わなくなった文具やぬいぐるみやおもちゃなど使っていないものがあるのではないでしょうか。そういった現地のニーズにあった物資の支援も求められている。

こういう現地でのニーズに合わせた形でシリア難民支援の環を広げようと、大学教員、学生、企業、NGO/NPOなど様々な背景や経験を持った人が集まり、プロジェクトを立ち上げました。

詳細はコチラ:https://readyfor.jp/projects/syria_refugee_film

たとえば、
・プロジェクトのコーディネータで特にヨルダンとの連携をしてくれているまさ@サダーカ。
・現地での取材・撮影を担当してくれ、さらに映像編集の中心的役割を担ってくれているさおりさん@サダーカ。
・プロジェクトのための資金収集のためにクラウドファンディングの窓口をしてくれ、さらに全体の進捗状況のモニタリングをしているゆきちゃん。
・活動に必要なすべての技術的支援をしてくれている今野先生@明星大。
・ウェブ制作を担当してくれてる千穂@NPO FiLC。
・映像の構成や質向上のアドバイザーになってくれているはるえ@映画プロデューサー。
・イベントや広報の協力、また映像制作を担当してくれている学生のみさこちゃん@東京外国語大学、田中君&茂木さん@東京大学、今関さん@学生団体S.A.L.、山口さん@ICU、山口君@明治大学、浅井さん@明治学院大学
・シリアの情報提供、アラビア語翻訳をしてくれているラドワン。
・映像編集の技術的支援をしてくれている古川さん@JICA

そして私の担当は、日本側のプロジェクトのコーディネートと、インターネットを活用して日本とヨルダンをつないで協働で映像制作をするための学習環境を整えること。海外との交流学習をずっと実践、研究してきたので、このような問題解決に向けて研究の知見を活用できるのはとても嬉しい。

18日(月)は、ヨルダン側のメンバーに、インターネットを活用して協働で映像制作をする方法について説明し、ストーリーラインを考えたり、映像にインサートする写真や動画について話し合ったりした。

どういう映像ができるかが楽しみだし、この映像を通して支援の環が広がればとても嬉しい。自分の研究が、社会問題解決につながるきっかけになると思うと、すごくやる気がでてくるし、もっともっと研究をして、もっともっと力をつけなくちゃって思う。

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ヨルダン出張 8月15日〜24日

ヨルダンに来て4日目を迎えた。

UNRWAで働いていた頃の同僚(Kamal Jabr)や一緒にシリア難民支援をしている人たちの映像制作をしている仲間たちに会い、とても嬉しかった。同時に彼らから聞く近況は、辛く悲しいことが多い。

あの場所に行けばいつも会えたはずの人たちが、そこにいなくなっていく、という現実が悲しい。殺されてしまった友人、逮捕された友人、難民として他国へ避難した友人。行方が分からない友人。

あの場所は私の居場所だった。大好な友人達がいる場所だった。その友人達がいなくなってしまったその場所に、私の居場所は残るのだろうか。

中東では、シリア危機に加えて、ガザやイラクの問題もある。ヨルダンは平和で安定している(ようにみえる)が、ここから北に3時間、西に3時間、東に3時間以内のところで人々が苦しんでいる。日本にいる時よりも、この現実が突き立てられ、目を背けたくなる。

今回もまた、たくさんの話を聞いた。それを「伝えなきゃ」と思うけれど、書くためには、聞いたことをいったん自分の中でイメージしなきゃいけない。それが辛くて、なかなか書けない。

「本当に怖い」「不安でたまらない」と涙を流す友人たちのことを、どう表現(書く)ことができようか。ただただ、一緒に泣きたくなる。

どうかこの土地にも平和と安定が来ますように。

※写真は、ジャスミンの花。この時期、ダマスカスの町にはたくさんのジャスミンの花が咲いていた。私はジャスミンの香りが大好き。この花は、私に幸せな時のシリアを思い出させてくれる。
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4日間のお盆休みを

お盆は、東北で友人や家族とゆっくりすることにします。

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2日間の日本教育工学会夏の合宿

2日間の日本教育工学会夏の合宿が終了〜!

思いっきり「思考」について思考しました^^

「思考とは何か?」「思考力をどう捉えるのか?」「教科指導での思考と総合や高等教育、インフォーマルな学習における思考の違いは何か?」「現在の思考力育成や評価に関する実践や研究は何を明らかにして、何が課題となっているのか」などなど、事例やダイアログを通して出てきた疑問をひとつひとつみんなで考えた2日間でした。認知的にとても疲れましたが、今回もとても楽しく多くの事を学べました。この場を共有したみなさまに感謝です。

今回のワークショップはJSET企画委員の今野先生が担当ということなので、私も微力ながら(委員ではありませんが)ワークショップのデザインとワークショップのファシリテーションをミラツクワークショップの経験をもとにご協力させていただきました^^

★1日目
① 最初の挨拶と概要説明
② オリエンテーション
③ 事例紹介(三宅@関大初等部、宇治橋@NHK、岸@明治大)
④ ダイアログセッション(発表者が提示する3つのトピックについて
・思考力育成の体系化とそれぞれの段階における思考の評価
・考えるカラスなど映像を教材とした考えさせる授業において学習者の思考をどう評価できるか
・思考力を捉えるための「スキルとしての思考以外」の側面とは?それをどう見るのか。
⑤ ダイアログセッション(参加者が提示する4つのトピックについて)
・思考の評価に客観性を持たせられるのか。また短時間で行うことはできるのか?
・そもそも思考とはなにか?校種によって思考や思考スキルは異なるのか。問題解決力と思考の関係は?
・個々の児童・生徒への対応はどのようにするのか。つまづきへの対応。ポートフィロの評価など。
・集団での思考活動(グループ活動)などを行った際に、思考をどのようにひきだすのか。
⑥ 久保田先生、稲垣先生によるフィードバックとまとめ

★2日目
① パネルディスカッション(久保田・稲垣・三宅)
② ダイアログセッション③
・シンキングツールとその評価
・思考と言葉の評価
・思考と感性、創造性とその評価
・正解のない学び(総合的な学習、高等教育、社会)における思考の対象と評価
③ 参加者からの感想と久保田先生による終わりの挨拶

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HRICプログラムのソリューションアプローチDの3日目の講義

HRICプログラムのソリューションアプローチDの3日目の講義。8月4日は、ツーリズムの観点から途上国の開発支援について考えるという内容でした。

1限は、佐藤先生@明治大学からツーリズムについて概要をご講演いただき、2限はJICAの産業開発・公共政策部からYさんとMさんを講師としてお招きしてJICAが取り組んでいる案件について事例紹介をいただきました。加えて、実際にプロジェクトを開発するプロセスを経験しようということで、Mさんが現在取り組まれているカリブの事例をもとにPCM研修までしていただきました!スイテクホルダー分析→問題分析→目的分析→プロジェクト選択という流れなのですが、1コマという限られた時間だったので問題分析のところまでしかできなかったけれど、どこに視点を持つかによって問題の捉え方、問題解決の方法が違ってくるところが面白かったです。もう1、2コマ分を使ってじっくりやりたい内容でした!

3・4限は、国際機関 太平洋諸島センターのKさんを講師としてお招きして、太平洋諸島の観光開発の事例を詳しく説明いただきました。観光地化によるポジティブな側面(たとえば、コミュニティ開発や現地のアイデンティティ形成、収入の向上、インフラ整備など)とネガティブな側面(貧富の差の拡大、伝統文化の再構築(→ツーリストが気に入るような表現への変換)など)について、写真や映像でご説明いただきました。私も、途上国の観光地化された場所に行くと、観光地化に疑問を持つことが多々ありますが、それが何かについて観光地化による現地の人々の影響について、PICの研究知見から明確に理解することができました。

PCM研修について
http://www.jica.go.jp/hiroba/menu/ngo_pcm/

JICAの産業開発・公共政策部
http://www.jica.go.jp/about/jica/org_list/IL.html

国際機関 太平洋諸島センター(PIC)
http://blog.pic.or.jp/
ー 場所: 明治大学中野キャンパス

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JSET夏合宿のお知らせ「考える力をどう評価するのか」

「考える力をどう評価するのか」というお題で、三宅先生(Kikuko Miyake)@関大初等部と宇治橋さん(Yuji Ujihashi)@NHKと一緒に、本教育工学会 夏の合宿で話題提供させていただきます。そのためのプレゼンづくり中。「思考」について「思考中」です。コメンテーターは久保田先生(Kubota Kenichi)@関西大学、稲垣先生(Tadashi Inagaki)@東北学院大学なので、全く遠慮のない白熱した議論になりそうです(ある意味怖いけど・・)以下、思案中のプレゼンの流れですが、コメント大歓迎です。または合宿で是非議論いたしましょう〜!

日本教育工学会 夏の合宿参加申し込みはコチラから
http://www.jset.gr.jp/study2/20140809.html
(コーディネータ:今野先生(Takayuki Konno)@明星大学)

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「何のための思考を評価をするのか?」
まずはここからですね。何故評価するかということの目的があって、その方法を考えなくちゃいけないから。

学校現場では、言語力・思考力の育成が重視されているので、そのための様々な教育方法が開発、実践されている。これらの教育プロセスを経て、実際、子どもたちの言語力・思考力がどのように伸びたかというのを評価したいという現場のニーズがある。

この現場のニーズからスタートすると狭い意味での評価になりそうなので、もう少し広い視点を持って評価について考えたい。

たとえば、
・なりたい自分になるため(beingからbecomingのプロセスを経るため)自らの学びを自ら創り出していけるように「考える」ことが必要。
・多文化の中で共に平和的に生きていくために「考える」ことが必要。

そのための評価(つまり支援のための働きかけ)を考える視点とは・・

視点① どのような道具や方法を使えば、子どもたちが何を考えているかを知ることができるのか。子どもたちの考えを知ることで(今までできなかったことの)何ができるようになるのか。→たとえば、子どもと教師および他の子どもとの情報共有、コミュニケーションなど。
視点② 学校での思考経験をもとに、どのように日常認知・日常行動に変化を起こすことができるのか(転移・文脈横断論の観点から)
視点③ 学校での思考経験を経ることで、どういう自分になれたのか(アイデンティティの観点から)。逆に、なりたい自分(自己イメージ)によって、学校での思考経験は違ってくるのではないか?(対話的自己理論から)

このように考えると思考を評価するためには、認知面への働きかけでは不十分で、シンボリックインタラクション、情意面や学習者の意味づけ、位置どり(アイデンティティやポジショニング)など質的なアプローチでもみていく必要がある感じがします。

この点を抑えながらプレゼンをまとめていこうと思います。
現在、午前4時半。考えるのは楽しい。あっという間に時間が過ぎます。

8/1 集中講義1日目

今日は、HRICプログラムのソリューションアプローチDの集中講義1日目。
RE PUBLICのTさんとUNHCRのMさんを講師にお招きして、ワークショップを実施しました。テーマは、Boundaryの観点から問題をとらえ、Boundary objectの観点からソリューションアプローチを提案するというもの。これを聞いただけだと、意味が分からないと思うのですが、これは本授業を受けた人の特権です^^

ある社会問題のソリューションを考える時、考える枠組みが必要です。枠組みがないと何も見えてきません。枠組みがあると見る視点が決まるので問題がよく見えてきます。一方、その枠組みがあることで見えなくなることもあります。そのため、いろんな枠組みを使って、問題を多角的にみて実施可能なソリューションを考える必要があります。Boundaryの考え方はその枠組みのひとつ。

授業では、まず、問題解決のアプローチとしてのboundary objectについて田村さんに講義してもらい、その後、Mさん@UNHCRに難民の現状について講演いただきました。午後は、Mさんの講演をもとに実際にある難民問題をboundaryの観点から問題を見つけ、boundary objectの観点からソリューションを提案するというワークを実施。学生たちの柔軟で独創的な発想に感心!

私自身もとても楽しく、いろいろ経験できました。また、Mさんのお話しを聞いて改めて難民問題についてしっかり学び続け、できることをひとつでも多く行動にしていきたいと思いました。それにしても、英語での授業は楽しい(授業は英語です)!学生時代にこういう授業を経験するってすごくいいね。

写真は、ワークのアウトプット。最近、グラフィックレコーダー(http://tokyo-graphic-recorder.com/)に関心があるので、こうやって思考を可視化するというワークの手法もとても興味深かった。

 — 場所: 明治大学駿河台キャンパス 

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