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5/27 レイゲルス先生の講演

今日は、関西大学でレイゲルス先生の講演があったので、それに参加した。ホテルまで先生を迎えにいき、大学へ。とても気さくで素敵な先生で、路中のおしゃべりを楽しんだ。

レイゲルス先生は、インストラクショナル・デザインの大家のひとり。学生時代読んだグリーンブックは、教育工学者として、とても有益な文献であり、何度も読み返した。そんな先生の講演を実際に聞けるなんて、なんて幸運なんだろう。

講演のテーマは「The Future of Educational Technology」で、LMS活用の可能性とデザインについて講演された。私の授業(講義「メディア教育論」@関西大学)でもLMSを活用している。デザイン方略についてとても共感できると同時に、私が抱えている課題がまさに、LMSの課題であることもわかった。そして、その点(評価)について研究していくことが、今後の重要な課題であることも確認できた。

講演には、熊本大学やICUからも教員や学生が参加して、彼らと交流できたことも非常によかった。フィールドや研究対象は違っても、ICTの活用という点では共通の関心を持ち、そこをもとにつながることができる。いつか一緒に仕事をしたり、研究をしたりできるかもしれないと思うと楽しみだ。こういった人たちとしっかり仕事や研究ができるように、私も日々精進していかなければならない。

5/24-26 論文指導の週間

今週は、いろんな人の論文指導をした。ちょうど学会の論文提出の時期なので、相談が多いのだろう。自分の論文もあるので、そちらの方に時間も使いたいのだが、かわいい後輩たちの相談には絶対断れない。私の指導教官や先輩研究者が、次の世代を育てるためにと私の研究に対して尽力してくださったように、私も次の世代を育てるために貢献する責務がある。

今週私が指導した論文は、7件。国際協力から遠隔教育まで領域が広いので、昔読んだ論文や書籍をひくために、机の上には本が山積み。分野別に文献を並べて、順番に読み返した。文献をちゃんと整理していれば、「あの文献なんだっけ?」ということもないのだが、それができないのが私のウィークポイント。文献検索にものすごい時間がかかる。改善すべき点であるが、どう改善すればいいかが分からない。

とりあえず、コメントと提案をまとめて全員にフィードバックできたので、今週末は自分の論文執筆に時間を使いたい。

5/23 イギリスをフィールドとした共同研究

今日は、学生時代とてもお世話になった横浜国立大学のN先生と研究打ち合わせ。学生時代、私が博士課程を修了したら、一緒に研究をしようと声をかけていただいており、本当に声をかけてくださった。学生時代、N先生を通して、かなり多くの教育工学の先生方と議論する機会を持つことができ、そのプロセスで飛躍的に研究面で成長できた。とても恩のある先生である。現在、イギリスをフィールドとして研究をされており、N先生の研究にも関心があるし、是非貢献していきたい。来年3月に少し長期で現地調査に入る予定である。私の強みは、フィールド調査なので、その強みを生かして、共同研究を進めていきたい。

5/22 一日研究会

今日は、朝の10時から夜の7時まで研究会があった。正確には、午前10時から午後4時までは、博士論文検討会、午後5時から7時までは久保田科研の研究会である。博士論文検討会は、共同研究をしている仲間の発表もあるので、はずせない。現在、執筆中の論文は、活動理論の枠組みを使った事例研究である。活動理論については、学生時代かなり勉強し、実際に事例を活動理論の枠組みを使って、分析したり、考察したりしたが、まとめる際には、そこから得た観点を含めるものの、活動理論を全面に出した論文は書いていない。が、共同研究者である仲間がそれにチャレンジすることになり、私も再度活動理論を復習。実際に論文にするのは難しいが、この理論は、アクションリサーチの枠組みとしてとても役立つので、マスターしたい。論文を書く中で、専門性を高めたい。

久保田科研会議では、それぞれの研究の進捗状況を報告。私はインドをフィールドとした国際フィールドワークのデザインを事例として研究を予定している。なかなかポリティカルなことが絡んで、実践が難しいという問題はあるが、いろんな観点から研究が進められそうなので、しっかり研究していきたい。

さすがに9時間(うち休憩1時間)、研究に頭を使うのは疲れたけれど、学ぶことは多かった。

5/19-21 ビデオ編集週間

今週は、かなりの数のビデオを編集した。19日は、映像メディアの制作を履修している学生が、授業以外のビデオも編集したいということで、彼女のカメラのビデオキャプチャーの指導をした。最近のカメラは、キャプチャーするのにソフトが必要だったりするので、結構面倒くさいのだ。しかし、マックだとそれがいとも簡単にできてしまう。

土曜日は、K先生の教材制作支援のため、フランスの教授J先生と、朝の10時から夕方7時くらいまで編集。時間はかかったが、とても気さくで素敵なJ先生で、いろいろ意見交換をしながらの編集だったので、楽しく仕事ができた。なかなかいい出来のものができたので、今後、イタリア語、英語、フランス語、ポルトガル語など多言語で発信していく予定。

これから編集が増えていきそうなので、スペックのいい自分用の編集用パソコンを買おうかな、と考え中。今編集用に使っているものは、3年くらい前のものなので、今の高性能のビデオカメラのデータを編集するには、編集用パソコンもアップデートしないとなぁ。ソフトもCS5にアップデートしたいし。仕事環境の改善をしなくてはいけない。

 

5/17 第5週目の授業

第5週目の授業では、学生も授業のパターンをつかんでくれたみたいでかなりスムーズにできるようになった。私が何を期待しているのか、どういう支援を受けることができるのか(どういう支援はしてもらえないのか)、授業の流れなどを理解できた学生がかなりいるので、前よりも多く説明(指示)しなくても授業を進めることができる。ある程度、学生自身が主体的に動けるようになると私も個別にじっくりみることができるので、授業も学生ー教員のインタラクションも増える。そうなると私も授業がどんどん楽しくなる。学生の変化をみるのが教員の楽しみである。

明日は創立記念日で、学休日。明日は、母校の大学院にいって、いろいろ情報収集をしてこうようと思う。

5/16 国際学会への論文投稿

今日は、ICCE2011に投稿する英語論文を書き上げ、とうとう提出できた!開催地はタイということで、モチベーションがあがる。今年は、iCoMeとED-mediaで発表を予定していたが、ED-mediaはポルトガルでコストがかなりかかるので断念。タイだと飛行機代も滞在費も安いし、近いので、参加しやすい。論文がacceptされるかどうかは、7月に決まる。無事にpassできればいいのだが、、。

月末にはiCoMeでの学会発表のプロポーザルを提出しなければいけない。今年は、日本語学科の4年生の学生と2年生の2人と一緒に発表を予定している。研究論文というより、実践報告とその可能性と課題の報告であるが、自分達の実践を、研究という形で振り返るというのが、とてもよい。体験をやりっぱなしにさせないためにどういった内省支援が必要か、と常々考えているが、研究とまではいかなくても、データを分析して考察するというプロセスが実は、研究者だけではなく、どの発達段階でも必要なのではないかと考えている。

ICCE2011の学会 http://www.nectec.or.th/icce2011/

論文提出後、8時過ぎまで、明日の授業で使う教材づくり。完成度の高いものは作らないようにしている。あくまでもシンキング・ツールとしての教材。とはいっても、情報がなさすぎると、授業についていけなくなる学生がでてくるので、ある程度は詳しくないといけない。そのバランスが難しい。教材(資料)を見れば完結してしまうのではなく(マニュアルがガイドラインではない)、自分の気づきを書き込んで、学生自身がが教材を完成させることができるようなものが私にとっての理想の教材である。

5/9-5/13 ブータンからの遠隔講義

5月10日(火曜日)の授業「映像メディアの制作」では、ブータンの情報省の職員に、ブータンで実施されているメディアリテラシーについてスカイプを通して講義をしていただいた。とても分かりやすい英語に学生は集中して聞いていて、講義を振り返りを書いてもらったがしっかり理解できいたみたいでよかった。

ブータンでは、人々の価値をGross National Happinessという基準ではかる。これは、主に4つの考え(①国民が政府に満足しているか、②環境と人の共存ができているか、③文化や伝統を守ることができているか、④経済点発展とのバランス(行き過ぎても、なさすぎてもだめ))が含まれる。GDPで国の発展を図る我々とは違う価値観を持っている。しかし、2008年に民主化がはじまり、衛生放送やインターネットを通して他国からの情報が流入し、国営放送や国内の新聞メディアなどに対して、否定的な考えを持つ人もでてきたという。メディアは、産業や経済と深く関連していて、海外のメディアからくる考え、たとえば、ほしいものが何でも変える、週末は家族と遊園地にいって豪華な夕食、などが必ずしも幸せではない。が、他国のメディアから、様々な価値観がはいってきて、ブータンで守られてきた幸せの価値をみんなが信じられなくなってしまう。そこで、ブータンでは、メディアリテラシー教育を実施し、メディアが伝えるものは必ずしも「真」ではなく、制作者の意図によって、社会的影響を受けて作られたものであることを理解してもらおうとしている。

ちょうど「映像メディアの制作」では、学生が映像の作り手になる。そのため、この話は、映像を作るということがどういうことかを考える上で非常に意味のある講義だったと思う。

5月11日(水曜日)以降は、ICCEに出す英語論文の執筆を始めた。すでにデータは分析していたので、それをまとめていく。英語論文はとりかかりに時間がかかるが、書き始めると、スムーズにいく。なんとか現段階で5枚のショートペーパーを書き終えた。あとは、共同研究者に原稿に対してコメントをもらい、修正してから学会に提出する。

ところで、インドのフィールドワークについてもだいぶ内容が決まってきた。10日(火曜日)の午後7時から、学生のインターンシップの受け入れをしてくださるニランジャナスクールとニランジャナセワサンガの両代表と現地でのアレンジについて話し合うことができた。また国内での様々な活動について、学生をどうinvolveできるかについても話し合えた。現地に行くだけではなく、現地にいくまでの活動を含めて、国際ボランティアについてしっかり考え、行動できるプログラムを作りたい。プログラム全体の活動については、11日(水曜日)にキャリアサポートセンターからもOKがでた。

5/7-8 WAPとの打ち合わせ

朝11時に渋谷にある事務所で会議になっていたので、朝はとても早起きして、東京へ。新幹線の中で終わらせて起きなかった原稿が一つも終わらなかった。なぜなら、ぐっすり眠ってしまったから。私は移動は新幹線より飛行機の方がいいかもしれない。乗り物に寝ると眠たくなって仕方がない。

打ち合わせはとても充実したものだった。物事が進むにつれ、計画していたことが具体的になり、それに伴い、うまくいかないところなど変更していかなければならない。その変更が、当初の大枠を変えることもあり、まさに今日の打ち合わせはその大枠を見直すディスカッションだった。ディスカッションもお互い納得がいく形で終わり、問題なく物事を進めることができそうだ。

箕浦先生の文献ゼミ研究会での発表は、なんとか無事終了。議論が難しいテーマだったが、文献ゼミの先生方の豊富な知識と経験からいろいろ議論できたのでよかった。私も、より内容について理解することができた。論文を読むだけではなくて、こうやってディスカッションをするということは、理解するだけではなく、クリティカルに読み解き、リサーチクエスチョンを見出す上でも非常に大切。

日曜日は、メディア教育論の授業のネタさがしに2つの博物館にいった。学芸員さんがどういう意図で展示をデザインしているのか、ということを考えながら展示物を見る。博物館の展示の仕方にはかなりいろんな工夫がされているので、最先端のものをキャッチアップしていなかえればいけない。

5/6 打ち合わせの資料づくり

連休明け、金曜日は、フィールドワークの日にしているが、この日は、明日の出張のための打ち合わせ資料を作っていなかったので、外大へ。分野が全然違う人たちとの打ち合わせは、簡易バージョンと詳細バージョンの2つの資料を作ることにしている。同じ教育研究者同士だと、ある程度共通のレパートリーがあるので説明なしに、専門用語を使えるけれど、そうでなければ、分かりやすいように事例など示しながら説明していく必要があるから。曖昧な言葉をそのままにしておくと、連携する上で誤解などがでてきて、あとで修正するのが大変になるから、私の意見や考えを間違いなく相手に伝え、相手の主張を間違いなく理解することが大切になる。

午前中には資料を作り終わり、午後からは、研究会の資料づくり。Valsinerをちゃんと理解できているか、問われるけれど、K先生とも議論したし、大丈夫。自分なりには理解できた。文化人類学や文化心理学を専門とされている先生方も難しい本だというValsinerの本を、この分野について初学者の私が説明するのだから、責任は重い。がんばろう。

ブータンの情報省の職員による講義

5月10日にブータンの情報省の職員に、ブータンにおけるメディアリテラシーの講義を30分ほど実施する予定です。インターネットの状況が不安定ですので、当日、つながらずにキャンセルということもあるかもしれませんが、関心のある学生がいれば、岸に連絡ください。これは、私の授業「映像メディアの制作」の一環として実施しますが、関心のある学生には参加を許可しています。

テーマ:ブータンにおけるメディアリテラシー教育の実践ブータンの情報省の職員の方に、ブータンにおける映像メディア(テレビ番組)の可能性と問題について講義してもらいます。ブータンは、これまで鎖国を続けていましたが、インターネットや衛生放送の普及に伴い、国内に海外から急激に情報が入ってきました。これまで国営放送しか情報源がなかった国民はこの状況に混乱し、様々な社会問題が発生しました。本講義では、映像メディア(特にテレビ番組)の問題とその問題解決のために国がどのような活動をしているかについて、情報省の方に話していただきます。

講演者:Tshering Dendup氏
(所属)ICT Department of Information and Media
Ministry of Information and Communications, Thimphu, Bhutan

場所:135

教室方法:スカイプを使った遠隔講義   ※ただし、インターネットの接続状況により急遽中心にある可能性あり

時間:12:40-13:10

5/2 インドとのテレビ会議

本学のインドフィールドワークの事前事業として、共同する現地の学生との交流を計画している。基本的には、facebookで交流するが、最初の人間関係構築には、顔をみながら、自由に話して、「この人と仲良くなりたいな」という関係をつくることが大事だと考えている。しかし、フィールドワークの実施場所は、インドでも最も貧困地域といわれるビハール州でネット状況もあまりよくない。そのため、まずはどの程度テレビ会議で交流ができるか、現地でコーディネータをしてくれているmohitと実験をした。

音声は少しずれるが、ある程度会話はできる。しかし、ネットが不安定であるため、たった20分の会話でも5回以上回線がきれた。回線がきれたとき、集中力がきれるので、これを想定した交流をデザインする必要がある。画像は、こちらからの画像はきれいに相手に写っているようだが、あちらの映像はいまいちだった。ウェブカメラの問題だと思う。前回のインド渡航で私物のビデオカメラをWAPのスタッフに渡してきたのでそれを使ってもらい、再度実験をしたい。まだインドのフィールドワークに参加する学生が決まっていないため、交流が始めれない状況だが、ガヤ大学の学生は早く本学の学生と交流を始めたいというので、有志の学生を集めて、5月下旬から交流をはじめようかと考えている。

4/29 インドのフィールドワークのための活動

今日は、インドのフィールドワークで学生の受け入れをしてくれるNPO法人ニランジャナセワサンの代表と理事、そして現地NPOニランジャナースクール代表とミーティングをした。来年2月に学生をつれてインドのフィールドワークにいくが、そのための具体的な活動内容やリスクマネージメント、現地での調整を含め、打ち合わせをした。団体の活動場所が大阪にあるので、学生とも交流がもてるのでとても嬉しい。ニランジャナの2つの団体の理念や活動にとても賛同したし、多くの課題を共同で解決していくためのアクションをとろうという点で意気投合したので、今後学生を巻き込みながら積極的に関わっていきたい。

午後は、KとWEB2.0研究の打ち合わせ。ウェンガーの枠組みを使って事例を分析しているが、なかなか見えないところもあるので、視点を変えてもう一度データを分析してみる。データ分析はかなり時間がかかるので、GWのまとまった時間を使って作業をしようと思う。

夕方は、関西国際協力学生ボランティア団体(BEAM)の報告会に参加した。彼らは、本学がフィールドワークをするブッダガヤの村に学校をたてた。2008年から、路上募金、チャリティーコンサート、イベントを実施してお金を集め、学校や井戸、机や椅子などを寄付した。今後学校の活動を支援するため、さらに活動を続けていく。こういった自主的に活動する団体との交流も持てるといいと思う。実際に中で活動している何名かの学生はインドで知り合い、仲良くなれたので、彼らからもいろいろ話を聞ける場をセッティングしたいと思う。

4/25-28 授業づくりと文献研究

授業も3週目に入り、私も学生も慣れてきた。1から説明しなくても、学生は、ある程度読み取ってくれるようになる。授業が5回以上過ぎると、コミュニケーションのフォームみたいなものができるので私も指導しやすくなるし、学生も課題により取りかかりやすくなる。そのためにも、最初の数回の授業でそういったパターンを作る事を重視している。

今週は、M先生にいただいたSNSを活用した教育実践の論文を読んで、他大学でどういった活用がされているかについてリサーチしている。また、eポートフォリオについても資料をみているが、まだまだクリアにならない。理屈として、「体験を意識的に分析できる」とか「自分の成長を確認できる」とか、「他者の振り返りをみて自分の体験を振り返る」とか「第三者にコメントしてもらうことで、より深く内省できる」とか振り返りが主な目的として使われているけれど、実際、それが思考や行動とどう関連しているかよく分からない。引き続き、文献をリサーチしていく。

また、VALSINERの論文(英語)を読んでいるが、これは時間がかかる。しかし、とても参考になる枠組みなのでしっかり読み進めていきたい。ところで、VALSINERの理論的枠組みを土台に授業実践を分析した論文の査読が通った。とても嬉しい。ご指導いただいた箕浦先生に早速お礼の連絡をしよう。

28日は、放送大学のN先生と研究打ち合わせ。日韓共同研究を進めている。大先輩とこのように研究を進めることで学ぶ事は多い。たった1時間半のミーティングのためにわざわざ神奈川から京都を往復してくださったN先生に感謝です。