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12.22. 学生相談 国際協力への関心

最近、国際協力に関心のある学生の相談をよく受ける。いろんな先生経由で紹介されるわけだが、さすが外国語大学、海外に目を向いている学生が多い。本学は語学が専門なので、語学を使って仕事をしたいと考えている学生が多い。そのひとつが国際協力だ。しかし、国際協力に携わるためには、語学だけではなく、専門性が必要になる。そこでみんな悩む。何が専門性になるのか、と。日本語学科の学生は、日本語教育の専門なので、国際ボランティアや国際協力に携わる可能性もあるが、特にボランティア経験がない学生にとっては、悩みは深い。

他大学を事例とすると、たとえば S 大学では、学生をYMCAに行かせて、ソーシャルワーカーとしての経験を積ませたりしている。つまり大学で専門をみつけたり、専門性を高めるのではなく、大学外の組織と連携したり、大学外の活動に参加することを通して経験を積ませている。本学でも同様の方法をとる必要があるだろう。そのためには、大学という枠を超えて、学外の活動に積極的に参加させていく必要がある。ただし、学外の組織の活動に参加したからといって専門性を見つけれる訳ではない。雑務や雑用にまわされ「お手伝いさん」としてしか関われないケースが多い。「お手伝い」という周辺的な参加を通して、専門性を見出せる学生もいるだろうが、なかなか難しいだろう。だからこそ、大学がうまく多組織と連携しながら、その「場」をデザインすることが必要なのだと思う。大学の強み、その大学の学生の強みをうまくアピールして、強みというピースをつなげていく。本学のキャリアサポートセンターで計画している取り組みは、そのひとつの事例になるのではないかと思う。

12.21. 第12回マルチメディアの制作

今年度最後の「マルチメディアの制作」だった。積み上げ式の実習なので、欠席していた人は、苦労をしている。欠席者支援のためウェブ教材をつくっているので、それでキャッチアップできるが、過去の課題をしている間に次の課題が進むので、不安を感じている。やらない→わからない→できないというこの悪循環は自分で解決するしかない。授業に出るというのは最低限の義務であり、その義務を果たさす、「分からないからできない、できないから不安」というのは、教員側では対処が難しい。この冬休みに欠席した分を取り戻してもらいたい。

ただし、学生にとってかわいそうだな、と思うこともある。本学でFLASHやPREMIREが使える教室は限られている。しかし、その教室はほとんど授業で利用されているため、自由に使用することができない。できたとしても昼休みの1時間だけ。こういうった作品づくりにはまとまった時間が必要になるが、それをする環境が十分ではないことは確かだ(土曜日はいつでも使えるが)。また、FLASHや PREMIREは高価なソフトなので、学生が個人で購入するのは難しい。そのため、授業では、かなり難易度を低くし、15回の授業ですべて完結するようにデザインしているが、中には、少しレベルをあげてがんばりたい、という学生もいる。その場合、制作にまとまった時間が必要となる。この部分、改善したいとは思う。

12.19. D研究会@K大学

今日は、毎月1回の定例会であるD研究会。主役は、博士課程の院生。私も博士課程に在籍していたときは、みんなからコメントやアドバイスをもらってずいぶん学んだので、修了後もこうして時間があえば、参加することにしている。今日は、福岡からI 先生、神奈川からK先生も参加された。プロポーザル提出を数日後に控えたみんなの発表は、内容も深まっており、非常に私自身も勉強になった。しかし、まだまだ、と思う院生もいる。博士課程の道のりは長い。ほとんどの院生が3年では終了できない。何年かけても修了できない人もいる。狭き門を暗闇の中ずっと走り続け、光が見えるのか、それともずっと見えないのか、そういう不安をいだきながら研究をする。私もそういう経験をしてきた。がんばれ、みんな。努力はきっと報われる。

研究会修了後は、「ひらめき・ときめきサイエンス」の申請書づくり。なかなか面白い取り組みができそうだ。申請が通れば、今一緒に科研関係で一緒に研究している学生が、自分たちの研究知見を実際に教育で実践し、フィードバックを得ることができるのでとても勉強になると思う。社会貢献だけではなく、研究している側にもメリットのある取り組みになるだろう。

12.18. 水越先生特別講義

今日は、水越先生の特別講義である。水越先生は、戴冠されてからも、定期的に大学院に来られていて、修士の2年は水越先生のご指導を受けることができた。今回は、関大初等部の公開授業にむけて昨日の授業研究について議論する場を設けることができた。昨日のM先生の授業は私が観察したとき、すばらしいと思ったが、何か違和感を感じた。その違和感が何かわからなかったが、水越先生の的確な指摘により、それが何かがわかった。なるほど、、。詳細については後日まとめるが、授業を分析する視点は今後も磨いていかなければと思った。

12.17. 第12回メディア教育論@関大

今日は、初等教育におけるメディアの活用事例について講義した。本日紹介した事例は、思考力育成をめざしたメディアの活用についての事例である。コンピュータやデジタルカメラなどの電子機器に加えて、シンキング・ツールを活用した授業事例とその理論についても概説した。考えさせる授業をデザインする際には、考えさせることを足場かけするしかけが不可欠となる。特に初等教育においては、具体経験を抽象化させるためには、足場かけが必要になる。もちろん高等教育でも論理的に書く前に、頭の中の情報を整理する方法としても使える。実際に、使ってもらう時間はなかったけれど、関心を持ってくれる学生がいればうれしい。
午前は、関西大学初等部の公開授業に参加。さすがM先生のクラス。鍛えられている。私は最後までみることができなかったが(授業があったので)、翌日M先生の授業をみてディスカッションし、また思考力育成のための授業デザインについて深く考えることができた。

12.16. インドフィールドワークのプロポーザル作成

ブッダガヤの大学と連携してどのようなフィールドワークを実施するかについて、ほぼプロポーザルができた。WAPのOさん、マガダ大学のOさんがかなり支援してくれ、具体的にアイデアをつめることができた。あとは、これを両大学に提出し許可をもらい、承認を得るだけである。来週からしばらくミャンマーへ出張に行くのでそれまでにある程度、形は整えておきたい。
夕方は、web2.0の研究会.研究室の特徴をポストイットに書き出し、テクノロジーがどのようにこれらの活動をサポートしているかについて分析した。その後分析の結果をfacebookにてディスカッション。非常に面白い気づきができた。このように研究会でもソーシャルメディアを活用して知識構築を体験するのも大事。自分が体験しなければ、机上の空論になってしまうから。体験に基づいた考察ができるよう、自分自身いろんな体験をしていく必要がある。

12.15. 日本語教育のための日米交流実践の最終報告会

9月から日本語教育のため、ハワイのKCCと外大生間で交流実践をしてきた。外大生にとっては、日本語教員養成の一環として、KCCの学生にとっては、実践的日本語を学ぶためである。2ヶ月半の間、16回交流したグループもあれば連絡野すれ違いや相手のモチベーションの問題で一度も交流できないグループもあった。今後こういう遠隔における指導をする際のノウハウをかなり得ることができたので、これを研究知見として今後しっかりまとめて発表していきたい。

12.14. マルチメディアの制作

第11回マルチメディアの制作は、引き続きグループ課題です。ほんとみんな黙々と作業をしている。デザインセンスのある学生が多く、作品が非常に楽しみである。中には、エクセルなどでグラフを作って、それをフラッシュに挿入している学生もいた。また、フェードインをして始めたいと考えている学生はウェブで情報を収集して、がんばっていた。作品を作るということを通して、既有知識や技術を活用することができる。そういう意味で、何かを「作る」ということは非常に意味のあることだと思う。

「最初に浮かんだアイデアが優れたものでなくとも、コラボレーションの助けを得て、やがて次のアイデアを導き出し、思いもかけない別の意味を帯びてくる。コラボレーションは、小さな閃きを互いに結びあわせ、画期的なイノベーションを生み出すのである。(Sawyer, 2009)」

Learning and creating are fundamentally the same process(ピアジェ)

12.12. 本学の強みをどう社会貢献に活かすのか

今日は、朝からWAFのスタッフとどう連携できるかについて議論した。連携するというよりむしろ、参加させてもらう、ということになるが、ただ参加させて「楽しかった」では、他の海外セミナーと何も変わらないので、WAF運営に関わらせてもらうことになった。本学の強みは「語学」である。しかも英語だけではなく「多言語」である。

本学の学生とよく話をするが、よく耳にするのは「なんのために語学を学んでいるかが分からない」ということである。本フィールドワークは、大学で学んでいることを実践的に活用することを通して、語学学習への意味付けとキャリアのイメージをつけさせることがひとつの目的となる。そういう意味でも、彼らの専門言語を使わせたいという思いはある。

議論の中ででてきたアイデアとしては、ガヤ大学のMBAコースの学生と連携して、WAFの活動をメディア戦略の観点から考え、支援していくというものである。メディアの活用は、どの領域(政治、経済、教育、医療など)でも不可欠である。メディアを活用してどのように観光客を誘致するのか、WAFの意義をどういう形で伝えることができるのか、トップダウンではなくボトムアップでの参加を可能にするためソーシャルメディアをどう活用するのか、といったことについて考え、実践できればいいと思う。

具体案については、現地の先生らと議論する必要があるが、大きな枠組みとしては、この部分に学生を関わらせたいと思っている。とてもおもしろいことになりそうだ。私自身が「この活動は教育的に意味がある」と思わなければ動機付けできないが、実際は、このフィールドワークの可能性にかなり期待をしていて、動機づけられている。力を入れて頑張りたい活動のひとつだ。

12.11. Wall Art Festivalのワークショップに参加

本学で取り組むインドでのフィールドワーク開発のため、今日は、仙川で実施されたWall Art Festival (WAF)のワークショップに参加した。地元のカフェで実施されたワークショップは、コミュニティカフェとしても機能しており、地域の人が参加していた。また遠方(仙台や筑波)からの参加者もいた。これらの人は、WAFへの活動に関心があり、関わりたいという人たちである。

WAFは、インドのブッダガヤの村の促進をめざして、芸術祭を実施している。この芸術祭の運営は、ボランティアベースで、地域の人たちが連携して作り上げている。その活動を支える舞台として、カフェがあり、リソースとして仲間がいる。草の根国際協力に関心を持った人だけではなく、インドそのものに関心を持った人、芸術に関心を持った人、参加している人たちの魅力に引き込まれた人、何か一緒に創りだしたいと考えている人、何かしたいけれど何からすればいいか分からない人、様々な人が様々な目的や関心をもって集まっている。WAFに関心をもって今年度インドへの渡航を検討している筑波大学の学生は、「スタディーツアーとかとは違って、自分たちで創りだしているところが魅力」といっていた。確かにそうだ。ここに参加している人はひとりひとりが自分の役割を見出して、動いていく。スタディーツアーやセミナーのように、準備された場に参加するだけではない。ここが私がWAFと連携したという大きな点である。

学生をお客様として受け入れてもらうのではなく、学生が自分たちができることを考え、できないことを認識し、できるようになるために人々と連携し、できるようにするためにどういう道具を使えばいいか、それを考えて実践できる場になればよい。

大学としては、ここまでコミットする教員がいないため、なかなか実現しにくいと思うが、大学もそういう人を積極的に雇用して、地域連携、国際連携をすべきだと思う。トップダウンの契約ベースの活動に対して、もうすこしクリティカルに見ていく必要があると思った。

今日のワークショップ、そしげ夕方のWAFのアーティスト達のトークイベント、インドの学生たちとのスカイプ交流、現地コーディネータのOさんの思いなどを聞いて、益々WAFと連携したいという気持ちが高まった。本学とどう連携できるかについては、今日の情報をもとに整理し、Oさんと検討する。

12.10.メディア教育論 メディア・リテラシー

第12回目のメディア教育論@関大では、メディア・リテラシー(2)について講義しました。特に、メディア研究で使われていた理論やモデルを参考にCMを分析したりしました。課題は、CMに含まれる価値観について明確化し、それがどう表現されているのかについてクリティカルに読み解くというものです。

受講生の中に卒業論文でメディアリテラシーについてやりたいという学生がいました。メディアリテラシー教育は今後も重要な教育課題のひとつです。授業外でもメディア教育に関心のある学生をバックアップしていきたいと思います。

12.9. Learning Commons for 外大

今日は、千葉県のK外大のマルチメディア教育センターから来客があった。スタジオの活用について視察とディスカッションが目的である。K外大にもスタジオがあるが、リプレイスの時期にきており、どういった環境を整えるべきかについて本学のスタジオ等を見学されにきた。

大学にスタジオを持っているところは多くはないと思うが、少なくもない。本学でもスタジオがあり、学生のプレゼンテーションやニュース形式の教材、音声教材などの収録に利用されている。K外大の悩みは、リプレースするにあたって、従来の高価な機材を導入すべきか、それとも他に方法があるのか、ということだった。

スタジオでの撮影というとどうしてもニュース形式の映像を想像してしまう。グリーンスクリーンをバックにしてクロマキーでバックに写真や映像を挿入する。でもこういう作業は、プレミアで十分できる。グリーンでなくても、何色でも色を抜くことができる。またカメラも大型カメラでなくても安価で質の高いカメラが多く市場にでている。この時代、スタジオを持つ意味って何か、そういう問いをもってK大学の方とディスカッションした。

従来やってきたことをやるためには、高価な機材は必要ないとは自明の通りである。しかし、スタジを持つことは様々な可能性を広げる。たとえば、語学のプロである教師が、教材を作る際、カメラ、マイク、三脚を準備し、静かなところで撮影するとなるとその準備が大変だが、スタジオに行けば簡単に撮影できる。今はPODCASTの時代なので、簡単な映像コンテンツを作って、流すことも考えられる。また、インストラクショナルデザインの観点から従来の授業と映像コンテンツを組み合わせた授業設計も可能だ。教師が説明していた文法や発音練習の部分を映像で教材化しウェブにアップする。それを使っている間は、個々に指導し、その後、プラクティカルな活動(ピアカンバセーションなど)は、従来通り対面で実施するなどである。また、K外大のラーニングコモンズの強みを活かして、学生が主体となった活動を支援する場としてスタジオを活用すればいいと思う。

スタジオを特別なものとするのではなく、オープンにし、学生がustreamやpodcastで何かを配信したい時気軽にそれが実現できる環境のひとつとして位置づけるのである。

意見しながら、本学でもやってみたいな,と思った。来年は、活動の範囲を広げていろいろやってみよう。

12.8. インドでのフィールドワーク策定

今日は、朝からずっと来年度から実施するインドでのフィールドワークについて活動を考えていた。他の大学の事例と高等教育の動向、文部科学省の動向(社会人基礎力など)を参考に、このフィールドワークで何をめざしたいのか、そのためにどういう活動が必要か、その活動を実施するためにどういう準備やマネージメントが必要かに就いて検索、整理した。ある程度、方向性とアイデアがまとまったので、あとは案を具体化していく段階だ。今週は、連携したい団体に直接あって話をし、可能であればここと連携してやっていきたい。

実際に、今日個人研究室に遊びにきた学生2名(前期の初年次の授業で教えていた学生)がやってきたので、いろいろ話を聞いた。彼女達の話によると、「今、なんのために語学を学んでいるかが分からない。」ということだ。言語を話したくて言語を学ぶが、言語を使う場面がなく、次第になぜ言語を学ぶのかの意味が見出せなくなっている。彼女達は、私の授業を受けていた受講者の中でも積極的で一生懸命取り組む学生だった。そういう学生でも、大学という閉じられた場所だけで勉学に取り組むと、次第に意味が見出せなくなる。自分が学習していることが社会とどう関わるのか、将来とどうか変わるのか、それを道具としてどういうキャリアを創りだせるのか、そういったことを学ぶには、やはり外にでるしかない。単に外にでるだけではなく、なりたい自分をイメージさせてくれるロールモデルに出会い、一緒に活動し、考え、その中で、具体化していくことが大事。このインドのフィールドワークはまさにそういったところに焦点をあてて進めていきたい。

同時に、国際フィールドワークを支援するための枠組みについても研究していきたい。ソーシャルネットワークを活用し、単に海外に行かせるのではなく、キャリアにつながる体験を内省させる仕組みを入れる。ソーシャルネットワークサービスと学習はもう切り離せない。大事なのはそれをどう活用するのかということ。

今日、情報検索をしている時にみつけたyou tubeの動画がおもしろかった。参考までに。

Social Media革命

12.7. 第10回 マルチメディアの制作

今日は第10回目のマルチメディアの制作である。センスの良い学生が多い。マルチメディア教材を作る上で「デザイン力」は不可欠。絵を描くのが上手な学生、写真を撮るのが上手な学生、それぞれの特技を活かして作品がつくられている。完成が楽しみだ。

ところで、お昼の時間に3人の学生が個研にきた。一人は前期の授業で教えていた学生で、2人は、彼女の友達だ。3人ともハワイとの日本語指導のための交流学習に参加してくれている。彼女達に、Wall Art Festivalの活動や、インドでのフィールドワークについて率直な意見をもらった。やはり、大変関心がある。最近学生にこの話をする中で気づいた事は、語学を学ぶことの意義を探しているということ。語学を学びたいから留学するというが、その後について質問するとほとんどの学生が答えられない。語学ができれば何かができるだろうが、何ができるか分からないのである。

本学では語学やその言語の文化や歴史について勉強するが、学んだ言語や知識をどう活用できるかが見えない学生が多い。また、将来、国際ボランティアなどにいきたいが,語学だけでは行けないし、どういう専門知識や技術がいるかが分からない学生もいる。将来のキャリアを考える上で実際に現場で活動している人と一緒に何かすることは以上に重要。観察や共同を通して、具体的なイメージを得ることができるからだ。そういう意味で、インドのフィールドワークは、現場で活動している人と一緒に活動をすることで、国際ボランティア、異文化とのつきあい方などを学べるのではないだろうか。

12.6. インドでのフィールドワークに向けた準備

来年度から、本学の学生を海外に送り、フィールドワークをさせるという事業をはじめる。私はインドのフィールドワークを担当することになった。CSCからは完全に一任されており、連携先なども自分で探していく必要がある。インドと関連がある先生方にいろいろ相談したところ、ネルー大学やSacred Heart Collegeを紹介していただいた。ただ、私のこだわりとしては、スタディーツアーや海外セミナーのようにパッケージ化されたものに参加して、楽しかった、おもしろかった、というものにしたくないというのがある。現地の人と共同し,汗を流し、涙を流し、感動を分かち合いながら、自分が何ができるのか、異文化間でどう協力できるのか、自分は将来どう生きていくのかということを真剣に考えさせたい。そのためには、学生が受動的に参加するのではなく,能動的に頭も体も動かし、活動に参加する事が必要になる。

そこで、検索した結果、Wall Art Festivalという活動をしている団体をみつけた。コンセプトや活動をみるとまさに私が学生に参加させたい、と思っていることを実施している。現場レポートなどを読んでも、参加者が生き生きとしている様子が伝わってくる。学生にこの話をしたところ、かなり関心を持っていた。

現地での問題解決のために異種混交の人が共同し、目的を達成していく。そのプロセスを体験できる活動ができれば理想的だ、と思い、さっそう代表者の方に連絡。今週末にお会いできることになった。さらに、ちょうどインドでコーディネータをされ、かつ私が大学連携をしたいと考えているマガダ大学の日本語教師も帰国されているらしく、話をお伺いできることになった。すばらしいタイミング!私自身非常に楽しみになってきた。いろいろ現場で活躍している人の話を聞いてきたい。

Wall Art Festivalのオフィシャルサイトはコチラ

12.5. ミャンマーでの教員研修プログラムを策定

1月に実施するミャンマーの教育大学における教員研修プログラムを策定、参考になりそうな英語文献を整理し、カウンターパートに送った。情報が多すぎると、彼ら彼女達は書類できないし、少なすぎると研修内容について理解しないまま研修をすることになる。このバランスが難しい。今回は、管理者研修ということで、教育大学の学長や部長クラスに対する研修なので、マネージメントに関する文献を整理した。

ところが、オンライン会議にて信じられない展開に。CPによると、10月のJCC(政府との協議)の際、管理者研修をすることを伝えていないので、管理者に対する研修はできない、というのだ。理由を聞くと、中に言い訳が散在している。いずれにせよ,結果として、政府の許可をもらわずに研修をすることはできない(ミャンマーの場合)。そのため、1月の研修は、新任教員に対する授業改善に関する研修を実施することになった。日程も対象も変更になり、またやることが増えた。12月になるまで、現地での活動を彼ら彼女達にまかせっきりにした私にも責任がある。やはり定期的に報告してもらい、現状を把握し、適切なインストラクションをしていかなければいけない。そういう意味では、国際協力においてICTの活用は不可欠になっていくだろう。

12.3. 第10回メディア教育論「メディア・リテラシー(1)

今日の授業では、メディア・リテラシーについて講義した。メディアリテラシーについては2回に分けて講義する。一回目は、身近な事例を取り上げてメディアリテラシーについて理解してもらうことを目的とし、従来のメディアリテラシー教育の方法を参考にしながら、メディア(特にマスメディア)をクリティカルに分析するところに重点をおいた。またスチュワートホール、レンマスターマン、マクルーハンなどの研究を取り上げて、何が問題となり、それに対してどういう研究、議論がされたかについて概説した。次の授業では、ユビキタス社会におけるメディアリテラシーについて研究知見と理論を講義する予定である。

12.1. ユビキタス社会におけるMedia Literacyコンピテンスリストの開発

今日は、韓国漢陽大学のクォン教授と放送大学のN先生との共同研究についてテレビ会議で研究に関するミーティングを行った。ユビキタス社会におけるメディアリテラシーのコンピテンシーリストの開発ということで合意。従来のメディアリテラシーは、マスメディアの批判的分析などだったが、ユビキタス社会になり誰もが情報発信できるようになったことから、情報発信者、情報受信者に求められるコンピテンシーは変わっている。学校教育において、ユビキタス社会におけるメディアリテラシーをどのように体系的に指導していくかについて日韓の取り組みをもとにコンピテンシーリストを開発する。

夕方は、web2.0の研究会。今回はテレビ会議にて参加。テクノロジーの機能を整理して、何に使えるかを提案するのではなく、コミュニティを分析して、どういうテクノロジーが使われているかを分析する。同時にコミュニティの活性化の疎外要因を分析し、テクノロジーを導入することによって、どのようにアクセスに変化があるかについて研究する。

ところで、ICCEの国際会議の抄録が手に入る!まさに知の所有から知の共有へ。

http://www.icce2010.upm.edu.my/contentpro.html

12.2. MMCでの勤務

今日は特に予定が入っていなかったので、来春にむけてインドでのフィールドワークの実践について先行研究を読んだ。アメリカでは、サービスラーニングをはじめフィールドでの体験学習を重視した実践が多く行われている。インターンシップの学習とは違うという立場からサービスラーニングをとらえた論文があった。本取り組みも学生を短期留学やインターンシップとして派遣するのではなくて、異文化間就業力の育成なので、ソーシャルサービスのように社会貢献やビジネスを通した体験学習をデザインする必要がある。今回読んだ論文はボランティア活動をサービスラーニングとしてとらえており、インターンシップでの学びとの違いについて議論されていて大変参考になった。
インドでのフィールドワークは、ツーリズムまたはソーシャルビジネスといった観点からフィールドワークに関われそうなので、単に学生をインドの大学に派遣するのではなく具体的なサービスを提供する中で学べるような環境を整えたい。そういう意味でもサービス/クライアントではなく、パートナーとして実践できるシチュエーションをデザインする必要がある。