11/28 学生の主体性とは?

学習は、一生続く。私達は学び続ける。

11月28日。

「Future Skill Project 産学協同就業力育成シンポジウム」@明治大学に参加した。このシンポでは、FSPプロジェクトという高大連携の接続を考える授業が紹介された。具体的には、高校までの学校教育で受動的な学習形態に慣れた学生たちが、大学で主体的・能動的に学習できるようにするために、高大の接続となる授業ーつまり、初年次教育としての授業ーとしてFSPを紹介されていた。

受動的な学習から能動的な学習への移行。受験のために多くの生徒は、知識を頭の中に詰め込む学習形態を経験する。大学という場所は、社会にとても近い学校教育の場。そこでは、学校で学んだ知識を社会でどうやって使っていくか、知識を活用し、創造していく。このような行為には、主体性が不可欠となる。そして、この主体的な学びは、社会に出てからもずっと続く。

学習は、一生続く。私達は学び続ける。

FSPの取り組みは、学生の主体性を引き出す授業実践としてとても興味深いものではある。が、同時に、学生がFSPの授業を経験したからといって主体的になれた、と結論づけることに疑問もある。「主体性」というのを、個人の特性ではなく、実践と切り離して考えることはできない。つまり、主体的でなければ解決できない問題がある授業だから、主体的になるんじゃないかと。

「主体性」とはなにか。

そのコミュニティで求められている振る舞いを分析し、行為することじゃないかな、と思う。バリバリリーダーシップをとって意見を主張して、みんなをひっぱっていくことだけが「主体的」ではなく、フェローシップにまわったり、意見が出るまで見守るように黙ることも主体的って言えるんじゃないかな。別の言い方をすると、実践の中で、自分の行為の必要性を自ら創りながら居場所を創ったり、活動に変革を生み出したりすること。主体的に自分のポジションを創り出すアプローチは、多様性があってよいと思う。

とはいっても、FSPの取り組みはとてもいいと思う。この実践を通して、学生がリーダーシップをとったり、チームで問題解決することの楽しさや自信(self esteem)に気づき、それが他の場面でも実践できる(転移)するということもあるから。学生が体験を通していろんな可能性に気づける場を大学が提供するというのはとてもいい取り組みだなぁ、と思う。そして、そういった可能性を継続して経験できる場を、大学がより多く創っていくことも大事だと思う。

「主体性」とはなにかということを、今後もしっかり議論しながら、理想とする主体的な学生像を押し付けることなく、学生主体の授業というものを考えたいと思った。また、「学習」というものを「越境(転移)」という観点から捉えて、どういった学習環境 がデザインできるかについて研究していきたい。

http://www.benesse.co.jp/univ/event2013_fsp/

Leave a Reply